転職活動において、職務経歴書はあなたのスキルや経験をアピールするための最も重要な書類の一つです。その中でも、冒頭に記載される「職務要約」は、採用担当者が最初に目を通す部分であり、あなたの第一印象を決定づける「顔」とも言える存在です。この職務要約の出来栄えが、その後の選考結果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
この記事では、採用担当者の心に響く職務要約を作成するための具体的なノウハウを、豊富な例文とともに徹底的に解説します。職務要約の基本的な役割から、作成前の準備、具体的な書き方、そして職種別・状況別の例文まで、網羅的にご紹介します。この記事を最後まで読めば、あなたの魅力を最大限に引き出し、次のキャリアへの扉を開く職務要約を書けるようになるでしょう。
目次
職務要約とは?
まずはじめに、「職務要約」が職務経歴書の中でどのような役割を担い、他の項目とどう違うのかを正確に理解することが、効果的なアピールへの第一歩です。このセクションでは、職務要約の基本的な定義と重要性について詳しく解説します。
職務経歴書における職務要約の役割
職務要約とは、これまでのあなたの職務経歴全体を200〜300字程度に凝縮し、最もアピールしたい経験やスキルを簡潔にまとめたものです。採用担当者は毎日数多くの応募書類に目を通しており、一人ひとりの職務経歴書を隅々まで熟読する時間はありません。そのため、多くの場合、まず職務要約を読んで「この応募者は自社が求める人材かもしれない」と感じるかどうかを瞬時に判断します。
つまり、職務要約には以下の3つの重要な役割があります。
- 応募者の第一印象を決定づける「顔」としての役割
職務要約は、採用担当者があなたの職務経歴書で最初に目にする部分です。ここで簡潔かつ的確に自身の強みを伝えられなければ、「要点をまとめる能力が低い」「アピールポイントが不明瞭」といったネガティブな印象を与えかねません。逆に、魅力的で分かりやすい職務要約は、採用担当者に「この先も読んでみたい」と思わせる力を持っています。 - アピールポイントの「ダイジェスト」としての役割
詳細な職務経歴や自己PRで伝えたいことは多々あるでしょう。しかし、それらをすべて冒頭で語ることはできません。職務要約は、あなたのキャリアにおけるハイライトをまとめた予告編のようなものです。応募する企業やポジションで最も活かせると考えられるスキルや実績を戦略的に選び、凝縮して提示することで、採用担当者の興味を強く引きつけます。 - 続きを読むための「フック」としての役割
優れた職務要約は、採用担当者に「この経験についてもっと詳しく知りたい」「この実績はどのようにして達成したのだろう?」といった興味を抱かせます。その結果、続く職務経歴や自己PRの部分も注意深く読んでもらえる可能性が高まります。職務要約で関心を引くことに成功すれば、あなたの書類は他の多くの書類の中から一歩抜きん出ることができるのです。
このように、職務要約は単なる経歴の要約ではなく、あなたの職務経歴書全体の価値を高め、採用担当者との最初のコミュニケーションを成功させるための戦略的なツールと言えます。
職務経歴や自己PRとの違い
職務経歴書には、「職務要約」「職務経歴」「自己PR」といった似たような項目があり、それぞれの違いが分からず混同してしまう方も少なくありません。しかし、これらは明確に異なる役割を持っています。それぞれの違いを理解し、適切に書き分けることが重要です。
項目 | 役割 | 内容 | ポイント |
---|---|---|---|
職務要約 | キャリアのハイライト・予告編 | これまでの職務経歴全体を200〜300字程度に要約したもの。応募先で活かせる経験・スキル・実績を中心に記述。 | 「つかみ」として、採用担当者の興味を引くことが最重要。 |
職務経歴 | キャリアの具体的な証明・本編 | 過去に在籍した企業ごとに、業務内容、役割、実績などを具体的に記述したもの。事実を時系列などで整理して記載。 | 「事実」として、職務要約で述べた強みを裏付ける具体的な証拠を示す。 |
自己PR | 強みと人柄のアピール・補足 | 経験を通じて得られた強み(ポータブルスキル)、仕事への価値観や姿勢、入社後の貢献意欲などをアピール。 | 「未来志向」で、スキルだけでなく人柄や意欲を伝え、企業との相性の良さを示す。 |
職務要約は「過去の経験の要約」であり、採用担当者に「この人は何ができるのか」を短時間で伝えます。一方、職務経歴は「過去の経験の具体的な説明」であり、要約で示した能力の裏付けとなる事実を詳細に記述します。そして、自己PRは「経験から得た強みと未来への意欲」を伝え、「なぜ自社で働きたいのか」「どのように貢献できるのか」という人柄やポテンシャルをアピールする項目です。
これら3つは独立しているのではなく、「職務要約で興味を引きつけ(予告編)、職務経歴で具体的に証明し(本編)、自己PRで人柄と熱意を伝える(補足・未来)」という一連のストーリーとして繋がっています。この関係性を意識することで、一貫性があり、説得力の高い職務経歴書を作成できます。まずは職務要約で、あなたのキャリアの最も魅力的な部分を効果的に伝えましょう。
採用担当者は職務要約のどこを見ているか
効果的な職務要約を書くためには、読み手である採用担当者の視点を理解することが不可欠です。彼らは日々多くの書類に目を通す中で、どのようなポイントを重点的にチェックしているのでしょうか。ここでは、採用担当者が職務要約から読み取ろうとしている3つの重要な観点を解説します。
求めるスキルや経験を持っているか
採用担当者が職務要約で真っ先に確認するのは、「募集しているポジションに必要なスキルや経験を、この応募者が持っているか」という点です。これは、採用における最も基本的なスクリーニング(ふるい分け)のプロセスです。企業は特定の課題を解決したり、事業を推進したりするために人材を募集しています。そのため、応募者がその役割を遂行できるだけの能力を持っているかどうかを、最短時間で見極めようとします。
具体的には、求人票に記載されている「応募資格」や「歓迎スキル」といったキーワードが、職務要約の中に含まれているかをチェックします。
- 専門スキル: 「Javaでの開発経験5年以上」「法人向け無形商材の新規開拓営業経験」「WebサイトのUI/UXデザイン経験」「月次・年次決算業務の経験」など、職務に直結する具体的なスキル。
- 経験年数: 「〇〇業界で10年」「マネジメント経験3年」など、経験の深さを示す指標。
- 業務知識: 「〇〇業界の動向に関する深い知見」「薬事法に関する知識」など、特定の分野に関する知識。
例えば、ある企業が「Webマーケティング担当者」を募集しており、求人票に「SEO対策」「コンテンツマーケティング」「Google Analyticsを用いた分析」というキーワードを記載していたとします。この場合、採用担当者は職務要約にこれらの言葉が入っている応募者を「マッチ度が高い」と判断し、優先的に続きを読むでしょう。
したがって、職務要約を作成する際は、応募先の求人票を熟読し、求められているスキルや経験を正確に把握した上で、自身の経歴と合致する点を的確に盛り込むことが極めて重要です。
実績や貢献度を論理的に伝えられるか
次に採用担当者が見ているのは、「その経験を通じて、具体的にどのような成果を出し、組織にどう貢献してきたか」という点です。単に「営業をやっていました」「プロジェクトに参加しました」と書かれているだけでは、応募者の能力を正しく評価することはできません。優秀な人材は、自身の業務内容を客観的な成果として語ることができます。
ここで重要になるのが、実績の定量的な表現です。
- 「売上を伸ばしました」 → 「担当エリアの売上を前年比120%に拡大し、社内MVPを受賞しました」
- 「コスト削減に貢献しました」 → 「業務プロセスを見直し、年間約300万円のコスト削減を実現しました」
- 「顧客満足度を高めました」 → 「アンケート結果に基づく改善策を実施し、顧客満足度を15ポイント向上させました」
このように、具体的な数字を用いて実績を示すことで、アピール内容に客観性と説得力が生まれます。また、数字で示しにくい業務であっても、「新人研修のマニュアルを整備し、研修期間を2週間短縮した」「複雑な業務フローを可視化・標準化し、チーム内の問い合わせ件数を月平均で30%削減した」といった形で、行動と結果をセットで具体的に記述することが求められます。
採用担当者は、こうした論理的な説明能力から、応募者の思考力や課題解決能力、そしてビジネスパーソンとしての成熟度を判断しています。自分の行動がどのような結果に結びついたのかを構造的に説明できる人材は、入社後も高いパフォーマンスを発揮してくれるだろうと期待されるのです。
自社で活躍できる人材か
スキルや実績が募集要件と合致していることを確認した上で、採用担当者はさらに踏み込んで「この応募者は、本当に自社で活躍し、長く貢献してくれる人材か」という点を見極めようとします。これは、スキルフィット(能力のマッチング)だけでなく、カルチャーフィット(企業文化との相性)やポテンシャルを見極めるプロセスです。
職務要約の特に締めの部分から、以下のような点を読み取ろうとします。
- 企業理解度と志望度の高さ: 職務要約の中に、応募先企業の事業内容や理念、今後の方向性などに対する理解が示されているか。なぜ「他の会社ではなく、この会社なのか」という点が伝わるか。
- 再現性のある強み: これまでの経験で培った強みが、応募先企業の環境でも再現性をもって発揮できるものであるか。
- 入社後のビジョン: 自分のスキルや経験を、入社後にどのように活かして貢献したいと考えているか。具体的な展望が描けているか。
- 成長意欲やポテンシャル: 現状のスキルに満足せず、新しい環境でさらに成長していこうという前向きな姿勢が見えるか。
例えば、「貴社の『〇〇』というビジョンに共感しており、私の〇〇という経験を活かして、特に△△の事業領域で貢献したいと考えております」といった一文があるだけで、応募者が企業研究をしっかりと行い、真剣に入社を考えていることが伝わります。
採用担当者は、単なる「できる人」を探しているのではなく、「自社で、共に成長しながら活躍してくれる人」を探しています。職務要約を通じて、スキルや実績だけでなく、あなたの仕事に対する姿勢や入社への熱意を伝えることが、最終的な評価を大きく左右するのです。
職務要約を書く前の3つの準備
優れた職務要約は、行き当たりばったりで書けるものではありません。魅力的な文章の裏には、入念な準備が存在します。いきなり書き始めるのではなく、まずは以下の3つのステップを踏むことで、内容の質が格段に向上し、採用担当者に響く職務要約を作成できます。
① これまでの経歴を具体的に書き出す(キャリアの棚卸し)
職務要約を書くための最初の、そして最も重要な準備が「キャリアの棚卸し」です。これは、これまでの自分の社会人経験を客観的に振り返り、事実を整理する作業です。頭の中だけで考えずに、必ず紙やPCのドキュメントに書き出してみましょう。この段階では、アピールになるかどうかを考えすぎず、とにかく全ての情報を洗い出すことが目的です。
以下の項目に沿って、時系列で書き出していくと整理しやすくなります。
- 期間: 在籍した期間(例: 20XX年4月~20XX年3月)
- 会社名・事業内容: 会社の正式名称と、どのような事業を行っている会社か。
- 所属部署・役職: 配属された部署名と役職。
- 業務内容: 担当していた具体的な業務。できるだけ細かく、「誰に」「何を」「どのように」提供していたかを記述する。(例: 中小企業の経営者に対し、会計ソフトの導入提案営業を担当)
- 役割・立場: プロジェクトリーダー、チームメンバー、新人教育担当など、チーム内での役割。
- 使用したスキルやツール: 業務で使用したプログラミング言語、ソフトウェア(Excel, PowerPoint, Salesforce, Adobe Photoshopなど)、専門知識、語学力など。
- 実績・成果: 具体的な数字を用いて記述することが重要。売上目標達成率、コスト削減額、顧客獲得数、プロジェクトの規模(金額、人数)、業務効率化の度合い(時間短縮率など)。
- 工夫した点・課題解決の経験: 業務を遂行する上で、自分なりに工夫したことや、直面した課題をどのように乗り越えたかのプロセス。
- 得られた学び・スキル: その経験を通じて何を学び、どのようなスキルが身についたか。
この棚卸し作業は、一見地道で時間がかかるように思えるかもしれません。しかし、これを行うことで自分では当たり前だと思っていた業務の中に、アピールできる強みが隠されていることに気づけます。この書き出した情報が、後の職務要約や職務経歴書全体を作成するための「素材」となります。素材が豊富であればあるほど、応募企業に合わせて最適な組み合わせを選ぶことができ、説得力のある書類が作成できるのです。
② 応募企業の求める人物像を理解する
キャリアの棚卸しで「自分に何ができるか(CAN)」を把握したら、次に行うべきは「応募企業が何を求めているか(WANT)」を徹底的に理解することです。どれだけ優れたスキルや経験を持っていても、それが企業のニーズと合致していなければ評価にはつながりません。
応募企業の求める人物像を理解するためには、以下の情報源を丁寧に読み込み、分析する必要があります。
- 求人票: 最も重要な情報源です。「仕事内容」「応募資格(必須・歓迎)」「求める人物像」のセクションは一言一句見逃さないようにしましょう。特に、繰り返し使われているキーワードや、強調されているスキルは、企業が最も重視しているポイントです。
- 企業公式サイト: 事業内容、製品・サービス、企業理念やビジョン、沿革などを確認します。どのような価値観を大切にし、社会にどのような価値を提供しようとしているのかを理解します。
- 採用サイト・社員インタビュー: どんな社員が、どのような想いで働いているのかを知ることで、社風や働き方のイメージを具体的に掴むことができます。求める人物像がより明確に表現されていることが多いです。
- 社長メッセージ・IR情報(株主向け情報): 企業のトップがどのような経営方針を掲げ、今後どの事業に力を入れていこうとしているのかが分かります。企業の将来性や戦略を理解することで、より高い視座からのアピールが可能になります。
- プレスリリース・ニュース記事: 最近の企業の動向や新しい取り組みを知ることができます。
これらの情報から、「なぜこのポジションを募集しているのか?」という採用背景を推測することも重要です。「新規事業を立ち上げるため、推進力のある人材が必要なのか」「既存事業の業務効率化が課題で、改善提案できる人材が必要なのか」など、背景を理解することで、より的確なアピールができます。企業研究の深さが、職務要約の説得力を左右します。
③ 最もアピールしたい強みやスキルを決める
準備の最終ステップは、ステップ①で洗い出した「自分の経歴(素材)」と、ステップ②で理解した「企業のニーズ」を照らし合わせ、今回のアピールの核となる強みやスキルを決定することです。
これは、数ある素材の中から、応募先に最も響くであろうものを戦略的に選び出す「選択と集中」の作業です。
- 共通項を見つける: キャリアの棚卸しリストと、企業が求めるスキル・人物像リストを並べて、重なる部分に印をつけます。例えば、求人票に「課題解決能力」とあり、自分の経歴に「業務フローを改善してコスト削減に成功した経験」があれば、それは強力なアピールポイントになります。
- 優先順位をつける: 共通項が複数見つかった場合は、その中で最も重要度が高いと思われるもの、最も自信を持って語れるものを1〜3つ程度に絞り込みます。求人票の「必須スキル」に合致するものが最優先です。
- アピールのストーリーを考える: 選んだ強みを、どのように職務要約で表現するかを考えます。「〇〇という経験を通じて、貴社が求める△△というスキルを培いました。この強みを活かし、□□という形で貢献したいと考えています」というように、「過去(経験)→現在(強み)→未来(貢献)」のストーリーラインを組み立てます。
この段階でアピールポイントを明確に定めておくことで、職務要約の軸がぶれることがなくなります。多くの強みを羅列するのではなく、応募企業に「突き刺さる」最も効果的なメッセージは何かを考え抜き、それを中心に職務要約を構成することが、採用担当者の心に残るための鍵となります。
【基本構成】職務要約の書き方3ステップ
入念な準備が整ったら、いよいよ職務要約の作成に取り掛かります。分かりやすく、説得力のある職務要約には、基本となる型が存在します。ここでは、誰でも実践できる基本的な書き方の3ステップを、それぞれのポイントとともに解説します。この構成に沿って書くことで、論理的で読みやすい職務要約が完成します。
① 書き出し:職務経歴の概要(職種・経験年数)
職務要約の冒頭は、あなたが「何者」であるかを一目で理解してもらうための部分です。採用担当者が最初に目にするこの一文で、キャリアの全体像を簡潔に示しましょう。
ここでのポイントは、客観的な事実(職種、経験年数、業界など)を具体的に記述することです。「私はこれまで〜」といった主語は省略し、要点を絞って書き始めます。
【書き出しのポイント】
- 最終学歴卒業後、または直近のキャリアから書き始めるのが一般的です。
- 「〇〇大学を卒業後、株式会社△△にて法人営業として約5年間、ITソリューションの提案に従事してまいりました。」のように、「いつから」「どこで」「何を」「どのくらい」が分かるように記述します。
- 複数の会社を経験している場合は、キャリア全体を要約します。
- 例:「大学卒業後、10年間にわたりIT業界にて、プログラマーとして3年、プロジェクトリーダーとして7年の経験を積んでまいりました。」
- 経験社数が多い場合や、一貫したキャリアをアピールしたい場合は、職種や業界でまとめると効果的です。
- 例:「一貫してWebマーケティング領域に8年間携わり、主に事業会社にてSEO対策、コンテンツ企画、広告運用を担当してまいりました。」
この書き出しによって、採用担当者は「なるほど、この人は〇〇の経験が〇年あるのだな」と瞬時に把握でき、その後の内容をスムーズに読み進めることができます。ここは個性を出す部分ではなく、分かりやすさを最優先しましょう。
② 本文:活かせる経験・スキル・実績
書き出しでキャリアの概要を示したら、次はいよいよ本文です。ここは職務要約の核となる部分であり、準備段階で決めた「最もアピールしたい強み」を具体的に展開するパートです。採用担当者が最も知りたい「この応募者は何ができるのか」「どのような成果を出してきたのか」という疑問に答えていきます。
【本文のポイント】
- 応募企業のニーズと直結する経験を優先的に書く: 準備段階で分析した「企業の求める人物像」を意識し、数ある経験の中から最も関連性の高いものをピックアップします。
- 実績は具体的な数字で示す: 「売上目標120%達成」「コストを年間100万円削減」「WebサイトのCVRを1.5倍に改善」など、定量的なデータは説得力を飛躍的に高めます。数字で示せない場合も、「〇〇という課題に対し、△△という施策を実行し、□□という結果に繋げました」というように、STARメソッド(Situation: 状況、Task: 課題、Action: 行動、Result: 結果)を意識して具体的に記述します。
- スキルは具体名で記述する: 「PCスキルがあります」ではなく、「Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル)、PowerPoint(顧客向け提案資料作成)、Salesforce(顧客管理)」のように、使用できるツールやソフトウェア、言語などを具体的に挙げます。
- 箇条書きを活用して視認性を高める: アピールしたい実績やスキルが複数ある場合は、文章でだらだらと続けるのではなく、箇条書きを使うと非常に読みやすくなります。
【本文の構成例】
「(書き出し)〜。特に、〇〇の業務においては、以下の実績を上げてまいりました。」
- 実績1: 〇〇の課題に対し、△△を実施。前年比〇〇%の売上向上に貢献。
- 実績2: 業務プロセスの見直しにより、月間〇〇時間の工数削減を実現。
- 保有スキル: 〇〇(言語)、△△(ツール)、□□(資格)
このように、「概要説明+具体的な実績・スキルの提示」という流れで構成することで、あなたの強みが論理的かつ明確に伝わります。
③ 締め:仕事への意欲と入社後の展望
職務要約の最後は、これまでの経験を応募企業でどのように活かし、貢献していきたいかという未来志向のメッセージで締めくくります。スキルや実績をアピールするだけでなく、入社への強い意欲と、企業への貢献イメージを具体的に示すことで、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせることが目的です。
【締めのポイント】
- 企業理解に基づいた貢献意欲を示す: 「これまでの経験を活かしたい」という漠然とした表現ではなく、「これまでの〇〇の経験を活かし、貴社の△△事業の拡大に貢献したいと考えております」というように、応募企業の特定の事業や課題に言及することで、企業研究の深さと志望度の高さが伝わります。
- 企業の理念やビジョンへの共感を添える: 「貴社の『〇〇』という理念に深く共感しており、一員としてその実現に貢献できることを楽しみにしております」といった一文を加えると、カルチャーフィットをアピールできます。
- ポジティブで前向きな言葉を選ぶ: 「貢献できればと考えております」よりも「貢献してまいります」といった、自信と積極性を感じさせる表現が好印象です。
【締めの例文】
- 例1:「これまでに培った〇〇のスキルと経験を活かし、即戦力として貴社の△△事業の成長に貢献してまいります。」
- 例2:「貴社の〇〇という企業文化に魅力を感じております。私の強みである〇〇を活かし、チームの一員として業績向上に貢献できるものと確信しております。」
この3ステップの構成を守ることで、職務要約は「過去(経歴概要)→現在(スキル・実績)→未来(入社後の貢献)」という、時間軸に沿った一貫性のあるストーリーとなります。この流れこそが、採用担当者の理解を促し、記憶に残る職務要約の王道パターンです。
職務要約をより魅力的にする5つのコツ
基本的な書き方の3ステップをマスターしたら、次はライバルに差をつけるための応用テクニックです。ここでは、あなたの職務要約をさらに魅力的で、説得力のあるものにするための5つのコツをご紹介します。これらのポイントを意識することで、書類選考の通過率を格段に高めることができます。
① 実績は具体的な数字を用いて示す
これは職務要約における最も重要なテクニックの一つです。抽象的な表現を避け、具体的な数字(定量データ)を用いることで、あなたの実績に客観的な説得力と信頼性が生まれます。採用担当者は、あなたの能力がどの程度のものなのかを具体的にイメージしやすくなります。
【なぜ数字が重要なのか?】
- 客観性: 「頑張りました」「貢献しました」といった主観的な表現は、評価のしようがありません。数字は誰が見ても同じように解釈できる客観的な事実です。
- 説得力: 「売上を150%に伸ばした」という事実は、「営業が得意です」という言葉よりもはるかに強力なアピールになります。
- 再現性の期待: 過去に具体的な成果を出した人材は、入社後も同様の成果を出してくれるだろうという期待感(再現性)を持たれやすくなります。
【数字で示すべき実績の例】
| カテゴリ | 具体例 |
| :— | :— |
| 売上・利益 | 売上高、利益額、目標達成率(例: 120%)、契約件数、顧客単価 |
| コスト・効率 | コスト削減額・率(例: 年間100万円、15%削減)、業務時間短縮・率、生産性向上率 |
| Web・マーケティング | PV数、CVR(コンバージョン率)、CPA(顧客獲得単価)、フォロワー数、開封率 |
| マネジメント | チームの人数(例: 5名のチームをマネジメント)、部下の育成実績、離職率の改善 |
| その他 | 顧客満足度(例: 10ポイント向上)、プロジェクト規模(例: 予算5,000万円) |
もし、営業職やマーケティング職以外で数字を出すのが難しいと感じる場合でも、工夫次第で定量化は可能です。「新人教育マニュアルを作成し、独り立ちまでの期間を平均1ヶ月短縮」「問い合わせ対応のテンプレートを整備し、1件あたりの対応時間を平均3分短縮」のように、自分の行動がもたらした変化を数値で表現することを試みましょう。
② 応募企業に合わせてアピール内容を変える
多くの転職活動者がやりがちな失敗が、一つの職務要約を複数の企業に使い回してしまうことです。応募する企業ごとに、職務要約の内容は必ずカスタマイズしましょう。なぜなら、企業によって事業内容、社風、そして募集ポジションに求めるスキルや人物像は全く異なるからです。
「自分」という商品を、相手(企業)が最も魅力的に感じるように見せ方を調整する、マーケティングの視点が重要です。
【カスタマイズの具体的な手順】
- 企業研究の再確認: 応募する企業の求人票、公式サイト、採用ページなどを再度熟読し、「今回の募集で最も重視されていることは何か」を明確にします。
- キーワードの抽出: 求人票からキーワード(例: 「新規事業開発」「DX推進」「チームワーク」)を抜き出します。
- キャリアの棚卸し情報との照合: 自分の経歴の中から、抽出したキーワードに合致する経験や実績を選び出します。
- アピールポイントの再構築: 選んだ経験・実績が最も引き立つように、職務要約の本文(活かせる経験・スキル・実績)と締め(入社後の展望)を書き換えます。
例えば、A社(安定した既存事業の効率化を求める企業)に応募する場合は「業務改善によるコスト削減実績」を強調し、B社(新規事業の立ち上げを担う人材を求める企業)に応募する場合は「0→1でのプロジェクト立ち上げ経験」をアピールの中心に据える、といった調整が必要です。このひと手間が、「自社をよく理解し、真剣に応募してくれている」という熱意の証明となり、採用担当者の評価を大きく変えます。
③ 箇条書きを使い読みやすくまとめる
採用担当者は多忙です。文字がぎっしりと詰まった文章のブロックは、読む気を削いでしまう可能性があります。そこで有効なのが箇条書きです。アピールしたい実績やスキルを箇条書きで整理することで、視覚的に分かりやすくなり、要点が瞬時に伝わります。
【箇条書きの効果】
- 視認性の向上: 文章が整理され、どこに何が書かれているか一目で分かります。
- 要点の強調: 伝えたいポイントが際立ち、印象に残りやすくなります。
- 論理性の担保: 情報を構造的に整理することで、論理的な思考力もアピールできます。
【箇条書き活用のポイント】
- 数は3つ程度に絞る: あまりに多くの項目を並べると、かえって焦点がぼやけてしまいます。最もアピールしたい実績やスキルを2〜4つ程度に厳選しましょう。
- 文頭の表現を揃える: 「〜を実現」「〜に貢献」「〜の経験」のように、各項目の文頭(体言止め、動詞など)を揃えると、リズムが生まれ、より洗練された印象になります。
- 実績やスキルセットの提示に最適: 具体的な実績や、保有スキル(言語、ツール、資格など)を列挙する際に特に効果的です。
④ 200〜300字程度の適切な文字数を意識する
職務要約の長さは、長すぎても短すぎてもいけません。一般的に最適とされる文字数は、200〜300字程度です。これは、採用担当者がストレスなく短時間で内容を把握できる、絶妙なボリュームです。
- 長すぎる場合(400字以上など): 「要点をまとめる能力がない」「アピールポイントが絞れていない」というネガティブな印象を与え、最後まで読んでもらえない可能性があります。
- 短すぎる場合(100字未満など): 「経験が乏しいのではないか」「入社意欲が低いのではないか」と判断され、アピール不足で不採用となるリスクがあります。
もし書き上げた職務要約が長すぎる場合は、以下の点を見直してみましょう。
- アピールポイントは本当に絞れているか?(最も伝えたいこと以外は削る)
- 一文が長くなっていないか?(短い文章に分割する)
- 冗長な表現はないか?(「〜することができます」→「〜できます」、「〜ということです」→「〜ことです」など)
逆に短すぎる場合は、キャリアの棚卸しに戻り、アピールできる要素がないか再度探してみましょう。具体的なエピソードや数字を盛り込むことで、適切な文字数に調整できます。
⑤ 専門用語や社内用語は使わない
あなたがこれまで勤めてきた会社で当たり前に使っていた言葉が、社外の人間にも通じるとは限りません。特に、業界特有の専門用語や、その会社だけで使われている社内用語は、採用担当者には伝わらない可能性が高いと考えましょう。
- NG例: 「KGI達成のため、〇〇(社内プロジェクト名)を推進し、KPIであったARPUの向上に貢献しました。」
- OK例: 「事業全体の売上目標(KGI)の達成に向け、顧客単価向上プロジェクト(〇〇)を推進しました。特に、顧客一人あたりの月間平均売上(ARPU)を指標(KPI)とし、前年比10%向上に貢献しました。」
OK例のように、専門用語を使う場合は、誰が読んでも理解できるように一般的な言葉に言い換えたり、簡単な注釈を加えたりする配慮が必要です。読み手の知識レベルを想定し、分かりやすい言葉で伝えるコミュニケーション能力も、評価の対象となります。あなたの職務要約が、異業種出身の採用担当者や、現場の専門家ではない人事担当者にも正確に伝わるか、という視点で最終チェックを行いましょう。
【例文12選】職種別の職務要約
ここからは、より実践的な職務要約の書き方を理解するために、職種別の例文を12パターンご紹介します。それぞれの職種で求められるスキルやアピールすべきポイントは異なります。ご自身の職種に近いものを参考に、内容をアレンジして活用してください。
① 営業職
【アピールポイント】
- 実績: 売上目標の達成率、新規顧客獲得数、契約件数など、具体的な数字で成果を示す。
- 営業スタイル: 新規開拓か、既存顧客への深耕営業か。法人向け(BtoB)か、個人向け(BtoC)か。
- スキル: 課題発見力、提案力、関係構築力。
【例文】
大学卒業後、ITソリューション企業にて5年間、法人営業として中小企業向けの勤怠管理システムの提案に従事してまいりました。顧客の潜在的な課題をヒアリングし、業務効率化に繋がるソリューションを提案することで、信頼関係を構築。その結果、以下の実績を上げております。
- 営業成績: 4年連続で売上目標120%以上を達成(20XX年度は150%で社内MVP受賞)。
- 新規開拓: テレアポと紹介を組み合わせ、年間平均30社の新規顧客を開拓。
これまでの課題解決型の提案営業で培った経験を活かし、貴社のさらなる事業拡大に貢献してまいります。
② 事務・アシスタント職
【アピールポイント】
- 正確性とスピード: ミスなく、迅速に業務を処理できる能力。
- 業務改善・効率化: 既存の業務フローを見直し、改善した経験。
- PCスキル: Word, Excel, PowerPointなどの具体的なスキルレベル。
【例文】
専門商社にて3年間、営業事務として5名の営業担当のサポート業務に従事してまいりました。主な業務は、受発注管理、請求書・見積書の作成、電話・メール対応です。常に正確かつ迅速な対応を心がけ、営業担当が本来の業務に集中できる環境作りに貢献。Excelのマクロを活用して定型業務を自動化し、月間約10時間の作業時間削減を実現しました。PCスキルはWord、Excel(VLOOKUP, ピボットテーブル)、PowerPointでの資料作成が可能です。培ったサポート力と業務改善の視点を活かし、貴社の円滑な組織運営に貢献したいと考えております。
③ 販売・サービス職
【アピールポイント】
- 売上貢献: 個人売上、店舗売上への貢献度を数字で示す。
- 接客スキル: 顧客満足度向上への取り組み、リピーター獲得の実績。
- 店舗運営スキル: 在庫管理、スタッフ教育、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)など。
【例文】
アパレルブランドにて店長として5年間勤務し、店舗運営全般に携わってまいりました。お客様一人ひとりのニーズに合わせた丁寧な接客を徹底し、高い顧客満足度とリピート率を維持。その結果、担当店舗の売上を前年比130%に伸ばし、エリアNo.1の成績を収めました。また、3名のスタッフの育成やシフト管理、在庫管理も担当し、チームとして目標を達成する喜びを学びました。これまでの販売経験とマネジメントスキルを活かし、貴社のブランド価値向上と売上拡大に貢献してまいります。
④ 企画・マーケティング職
【アピールポイント】
- 実績: CVR改善率、PV数増加、リード獲得数など、施策の成果を数字で示す。
- 分析スキル: 市場分析、競合分析、データ分析の経験。
- 企画・実行力: 企画立案から実行、効果測定までの一連の経験。
【例文】
Webサービス運営会社にて4年間、マーケティング担当として自社メディアのグロースに従事。SEO対策、コンテンツ企画、SNS運用、広告運用まで幅広く担当してまいりました。特にコンテンツマーケティングに注力し、Google Analyticsや各種ツールを用いたキーワード分析に基づき、月間20本の記事作成をディレクション。その結果、担当開始から1年でメディア全体の自然検索流入を3倍に、月間コンバージョン数を2.5倍に増加させることに成功しました。データに基づいた戦略立案と実行力を活かし、貴社サービスのさらなる認知度向上と顧客獲得に貢献いたします。
⑤ ITエンジニア・SE
【アピールポイント】
- 技術スキル: 使用言語、フレームワーク、OS、DB、クラウド環境など具体的に。
- 開発経験: 担当フェーズ(要件定義、設計、開発、テスト、運用)、プロジェクト規模(人数、期間)。
- 役割: プロジェクトリーダー、メンバーとしての貢献。
【例文】
SIerにて6年間、Webアプリケーション開発エンジニアとして従事。主にJava、Spring Bootを用いた金融機関向けシステムの開発に携わってまいりました。詳細設計から実装、テストまで一貫して担当し、直近の2年間は3名のメンバーを率いるサブリーダーとして、コードレビューや若手育成も経験。品質と納期を遵守するプロジェクトマネジメントの基礎も習得しました。
【開発環境】
- 言語: Java, Python, JavaScript
- FW: Spring Boot, Django, Vue.js
- DB: PostgreSQL, Oracle
- インフラ: AWS (EC2, S3, RDS)
これまでの開発経験とリーダー経験を活かし、貴社のサービス開発を技術面からリードしていきたいと考えております。
⑥ Web・クリエイティブ職
【アピールポイント】
- 専門分野: UI/UXデザイン、グラフィックデザイン、コーディングなど。
- 使用ツール: Adobe Creative Cloud (Photoshop, Illustrator, XD), Figmaなど。
- 実績: 手がけたサイトや制作物のURL(ポートフォリオ)、改善実績(CVR向上など)。
【例文】
制作会社にて5年間、Webデザイナーとして様々な業界のコーポレートサイトやLPのデザインを担当してまいりました。ユーザーの課題解決を第一に考えたUI/UX設計を得意とし、Adobe XDやFigmaを用いたプロトタイピングから、Photoshop、Illustratorによるビジュアルデザインまで一貫して対応可能です。あるクライアントのECサイトリニューアルでは、ユーザー導線の見直しとUI改善を行い、CVRを1.8倍に向上させた実績がございます。培ったデザインスキルと提案力を活かし、貴社のクリエイティブ品質の向上に貢献いたします。※制作実績はポートフォリオ(URL)をご参照ください。
⑦ 技術職(メーカー・建築)
【アピールポイント】
- 専門分野: 機械設計、電気電子回路設計、品質管理、施工管理など。
- 使用ツール: CAD(AutoCAD, CATIA, SolidWorksなど)、CAE解析ツール。
- 実績: 開発した製品、コストダウン実績、品質改善率など。
【例文】
自動車部品メーカーにて7年間、機械設計エンジニアとしてトランスミッション部品の設計・開発に従事してまいりました。3D-CAD(CATIA V5)を用いた設計、強度・耐久性のCAE解析、試作品の評価まで一貫して担当。既存製品の設計を見直すことで、部品コスト10%削減と、耐久性15%向上を両立させた経験がございます。また、関連部署との連携を密に行い、量産に向けた課題解決にも取り組みました。これまでの設計開発経験を活かし、貴社の革新的な製品開発に貢献したいと考えております。
⑧ 金融専門職
【アピールポイント】
- 専門分野: 法人融資、個人資産運用、M&A、証券アナリストなど。
- 実績: 担当顧客数、預かり資産額、融資実行額、成約件数。
- 保有資格: 証券アナリスト、FP技能士、宅地建物取引士など。
【例文】
証券会社にて6年間、リテール営業として富裕層のお客様を中心に資産運用コンサルティング業務に従事。株式、投資信託、債券など幅広い金融商品知識を基に、お客様のライフプランに合わせたポートフォリオを提案してまいりました。常にお客様の利益を第一に考えた長期的な関係構築を心がけ、担当顧客の預かり資産額を3年間で5億円から15億円まで拡大。FP2級の資格も保有しております。培ったコンサルティング能力と金融知識を活かし、貴社のさらなる顧客基盤の拡大に貢献いたします。
⑨ コンサルタント
【アピールポイント】
- 専門領域: 戦略、業務(BPR)、IT、人事など。
- プロジェクト経験: 業界、テーマ、役割、期間、成果。
- コアスキル: 論理的思考力、課題解決能力、プロジェクトマネジメント能力。
【例文】
総合コンサルティングファームにて5年間、製造業のクライアントを中心に業務改革(BPR)プロジェクトに従事してまいりました。現状業務の分析から課題特定、新業務プロセスの設計、システム導入支援までを一貫して担当。ある大手メーカーのSCM改革プロジェクトでは、リーダーとして3名のメンバーを率い、在庫管理プロセスを再構築。結果として、年間2億円の在庫削減と、欠品率の5%改善を実現しました。この課題解決能力とプロジェクト推進力を、貴社のよりダイナミックな変革支援に活かしたいと考えております。
⑩ Webディレクター
【アピールポイント】
- 担当領域: 企画、要件定義、進行管理、品質管理、効果測定。
- プロジェクト規模: サイトの種類(EC、メディア等)、予算、チームの人数。
- 実績: PV数、UU数、CVR等のKPI改善実績。
【例文】
Web制作会社にて5年間、Webディレクターとしてクライアントサイトの企画・制作ディレクションを担当。大規模なコーポレートサイトリニューアルから、キャンペーンLP制作まで、常時5〜10件の案件を並行して管理してまいりました。要件定義からワイヤーフレーム作成、デザイナー・エンジニアへの指示出し、スケジュール・予算管理、公開後の効果測定まで全工程を統括。あるECサイトのディレクションでは、GA分析に基づきUI/UXを改善し、公開3ヶ月でCVRを130%向上させました。培ったプロジェクトマネジメント能力を活かし、貴社メディアの価値最大化に貢献いたします。
⑪ 不動産専門職
【アピールポイント】
- 専門分野: 売買仲介、賃貸仲介、プロパティマネジメント、開発。
- 実績: 取扱高、仲介件数、契約件数。
- 保有資格: 宅地建物取引士、マンション管理士など。
【例文】
不動産売買仲介会社にて6年間、個人のお客様を中心に居住用不動産(マンション・戸建て)の仲介営業に従事してまいりました。お客様のライフプランや資金計画を丁寧にヒアリングし、最適な物件提案と売却戦略を立案。年間平均30件の売買契約を成立させ、3年連続でトップセールスの実績を上げました。宅地建物取引士として、契約から引き渡しまで、コンプライアンスを遵守した円滑な取引をサポート。これまでの仲介経験で培った高い交渉力と顧客対応力を活かし、貴社の収益拡大に貢献してまいります。
⑫ 管理部門(人事・経理)
【アピールポイント】
- 担当業務: (人事)採用、労務、制度企画、研修。(経理)月次・年次決算、税務、資金繰り。
- 専門知識: 労働法、会計基準などの専門知識。
- 改善実績: 採用コスト削減、業務効率化、制度導入など。
【例文(経理)】
事業会社にて5年間、経理担当として月次・四半期・年次決算業務を中心に、幅広く経理実務を経験してまいりました。会計ソフト(勘定奉行)を用いた仕訳入力から、決算短信・有価証券報告書の作成補助まで担当。また、経費精算システムの導入を主導し、ペーパーレス化を推進。月間約20時間の業務効率化と、年間約50万円のコスト削減を実現しました。日商簿記2級を保有しております。これまでの実務経験と改善提案力を活かし、貴社の経営基盤を支える経理体制の強化に貢献したいと考えております。
【例文8選】状況別の職務要約
職務経歴は人それぞれです。経験が浅かったり、ブランクがあったりと、特別な事情を抱えている場合もあるでしょう。ここでは、応募者の様々な状況に応じた職務要約の書き方と例文を8パターンご紹介します。ネガティブに見えがちな状況も、伝え方次第でポジティブなアピールに変えることが可能です。
① 第二新卒・未経験の場合
【アピールポイント】
- ポテンシャル: 若さ、吸収力、学習意欲。
- 基本スキル: 社会人としての基礎力(ビジネスマナー、コミュニケーション能力)。
- 志望動機: なぜこの業界・職種に挑戦したいのかという強い熱意。
【例文】
大学卒業後、食品メーカーにて1年半、ルート営業を経験しました。顧客との関係構築や提案活動を通じ、社会人としての基礎的なコミュニケーション能力と目標達成意欲を培いました。働く中で、より専門的なスキルを身につけたいという想いが強くなり、独学でプログラミング(HTML/CSS, JavaScript)の学習を開始。現在は簡単なWebサイトを制作できるレベルです。前職で培った粘り強さと、新しい知識を素早く吸収する力を活かし、一日も早く貴社に貢献できるITエンジニアへと成長したいと考えております。
② 経験が浅い場合
【アピールポイント】
- 短期間での成長: 経験期間は短くても、その中で何を学び、身につけたかを具体的に示す。
- 意欲とポテンシャル: 今後の成長への強い意欲と、それを裏付ける行動(自己学習など)。
- 実績: 小さなことでも、具体的な成果や工夫した点をアピール。
【例文】
Web制作会社にて1年間、Webデザイナーとして勤務し、主にバナーやLPデザインのアシスタント業務を担当しました。短期間ではありましたが、先輩デザイナーの指導のもと、PhotoshopやIllustratorの操作スキルを習得し、デザインの4原則といった基礎知識を実務を通して学びました。担当したLPのABテスト用バナー制作では、クリック率が1.2倍に向上し、成果に貢献する喜びを知りました。今後はより上流のUI/UX設計にも挑戦したく、現在Figmaの学習を進めております。貴社でさらにスキルを磨き、事業に貢献できるデザイナーを目指します。
③ 転職回数が多い場合
【アピールポイント】
- 一貫性: 転職を通じて一貫して追求してきたキャリアの軸やテーマを示す。
- 多様な経験: 複数の環境で培った幅広いスキルや適応能力をポジティブにアピール。
- キャリアプラン: 今後のキャリアプランを明確にし、腰を据えて働く意欲を示す。
【例文】
大学卒業後、3社にて合計8年間、一貫してECサイトの運営・マーケティングに携わってまいりました。1社目では小規模ECの立ち上げと全体運営を、2社目では大手アパレルECの集客(広告運用・SEO)を、3社目ではCRM担当として顧客育成を担当。各社で異なるフェーズや役割を経験したことで、EC事業全体を俯瞰する視点と、多様な課題に対応できる課題解決能力を培いました。これまでの経験の集大成として、貴社のEC事業を統括的な視点でグロースさせることに貢献したいと考えております。
④ 離職期間(ブランク)が長い場合
【アピールポイント】
- ブランク期間の活動: 資格取得、職業訓練、語学習得、ボランティアなど、ブランク期間中にスキルアップや自己投資のために行っていたことを具体的に説明。
- 働く意欲: ブランクの理由を正直かつ簡潔に説明し、現在は就業に支障がなく、働く意欲が高いことを明確に伝える。
- 過去の経験: ブランク前の経験で、応募先で活かせるものをアピール。
【例文】
約5年間、メーカーにて経理業務に従事しておりましたが、出産・育児のため退職しておりました。育児に専念しておりましたが、子供の成長に伴い、再び経理としてのキャリアを追求したいという想いが強くなりました。この2年間のブランク期間中は、変化の早い会計知識を補うため、日商簿記1級の資格を取得し、オンライン講座でクラウド会計ソフト(freee, マネーフォワード)の操作も習得しました。現在は就業に全く支障はございません。ブランク前の実務経験と、新たに得た知識を活かし、貴社の経理業務の効率化に貢献してまいります。
⑤ マネジメント経験をアピールしたい場合
【アピールポイント】
- 規模と役割: マネジメントしたチームの人数、予算規模、自身の役割(部長、課長、リーダーなど)。
- 実績: チームとしての目標達成実績、部下の育成実績、生産性向上など。
- マネジメントスタイル: どのような方針でチームを率いてきたか。
【例文】
SIerにて10年間システム開発に携わり、直近の4年間はプロジェクトマネージャーとして、最大10名規模の金融システム開発プロジェクトを率いてまいりました。主な役割は、要件定義、進捗・品質・コスト管理、顧客折衝、そしてメンバーの育成です。メンバー一人ひとりのスキルやキャリアプランに合わせたタスクのアサインと、週1回の1on1ミーティングを徹底することで、チームのモチベーションを高く維持。結果として、担当した全てのプロジェクトを納期内に完了させ、離職者を一人も出すことなくチームの生産性を前任期比で20%向上させました。これまでの経験を活かし、貴社の開発組織の強化に貢献いたします。
⑥ 異業種・異職種へ転職する場合
【アピールポイント】
- ポータブルスキル: 業種・職種が変わっても活かせる汎用的なスキル(コミュニケーション能力、課題解決能力、論理的思考力、数値管理能力など)を強調。
- 熱意と学習意欲: なぜその分野に挑戦したいのか、そのためにどのような学習や準備をしてきたかを具体的に示す。
- 異業種からの視点: 前職の経験が、新しい分野でどのようにユニークな価値を発揮できるかをアピール。
【例文】
5年間、銀行にて法人融資業務に従事し、企業の財務分析や経営者との折衝を通じて、高い課題解決能力と数値管理能力を培いました。業務の中で、多くの企業がIT化の遅れに悩んでいる現状を目の当たりにし、ITの力で直接的に企業の成長を支援したいという想いから、ITコンサルタントを志望しております。現在、ITパスポートを取得し、基本情報技術者試験の合格に向けて学習中です。前職で培った顧客の課題を深く理解する力と、ロジカルな提案力は、貴社のコンサルタントとして必ず活かせると確信しております。
⑦ 派遣・契約社員から正社員を目指す場合
【アピールポイント】
- 主体性と責任感: 契約形態に関わらず、正社員と同様の当事者意識を持って業務に取り組んだ経験。
- 業務改善への貢献: 指示された業務をこなすだけでなく、自ら課題を見つけて改善提案したエピソード。
- スキルアップへの意欲: 正社員として長期的にキャリアを築きたいという強い意欲と、そのための自己研鑽。
【例文】】
派遣社員として3年間、大手広告代理店にて営業アシスタント業務に従事してまいりました。主な業務は、資料作成、データ入力、電話対応でしたが、常に「どうすれば営業担当が働きやすくなるか」を考え、主体的に業務に取り組んでまいりました。Excelスキルを活かして営業実績の管理フォーマットを改善し、データ集計時間を月5時間削減。また、社内の勉強会にも積極的に参加し、Web広告の基礎知識を習得しました。今後は正社員として、より責任のある立場で貴社の事業成長に貢献したいと考えております。
⑧ 目立った実績がないと感じる場合
【アピールポイント】
- 日々の業務への姿勢: 丁寧さ、正確性、協調性など、日々の業務で心がけてきたこと。
- 小さな改善・工夫: 派手な実績でなくても、業務効率化のために工夫した点や、チームに貢献したエピソードを具体的に掘り起こす。
- 縁の下の力持ちとしての貢献: 後輩の指導、ミスの防止、円滑なコミュニケーションの促進など。
【例文】
4年間、メーカーの総務部にて、備品管理、施設管理、社内イベントの運営などを担当してまいりました。大きな実績はございませんが、日々「社員が働きやすい環境を整える」ことを第一に、一つひとつの業務を丁寧かつ確実に行うことを徹底。例えば、備品の発注プロセスを見直し、在庫切れのリスクを低減させたり、社員からの問い合わせに迅速に対応したりすることで、縁の下から組織を支えてまいりました。この堅実な業務遂行能力とホスピタリティを活かし、貴社の円滑な組織運営に貢献したいと考えております。
これは避けたい!職務要約のNG例と改善ポイント
これまで職務要約の書き方を解説してきましたが、一方で「やってはいけない」NGパターンも存在します。せっかくの経歴も、伝え方が悪いと魅力が半減してしまいます。ここでは、よくある失敗例とその改善ポイントを具体的に解説します。自分の職務要約が当てはまっていないか、チェックしてみてください。
職務経歴の単なる羅列になっている
これは最も多い失敗例の一つです。職務要約は、職務経歴の詳細を要約する場所ではありません。単に事実を並べただけでは、採用担当者に「で、結局この人の強みは何?」と思われてしまいます。
【NG例】
2015年にA大学を卒業後、B社に入社し営業部に配属。2018年にC社に転職し、マーケティング部に所属。2021年からはD社で企画を担当しています。B社では法人営業を、C社ではWeb広告運用を、D社では新商品企画を行いました。
【改善ポイント】
- アピールしたいことを絞る: 全ての経歴を網羅するのではなく、応募先の求人に合わせて、最もアピールしたい経験をピックアップします。
- 実績とスキルを付け加える: 何をしたか(What)だけでなく、どのような成果を出したか(Result)、何ができるか(Skill)を具体的に記述します。
- 一貫性のあるストーリーを作る: 複数の経歴がある場合は、それらを通じて得られた一貫した強みやキャリアの軸を示します。
【改善後(Webマーケティング職応募の場合)】
大学卒業後、営業、マーケティング、企画職として計7年間、一貫して顧客への価値提供と売上向上に貢献してまいりました。特に直近5年間はWebマーケティング領域に注力し、Web広告運用や新商品企画を担当。前職では、データ分析に基づいた広告予算の最適化により、CPAを30%改善した実績がございます。この経験を活かし、貴社のマーケティング戦略の立案と実行に貢献してまいります。
文章が長すぎる、または短すぎる
職務要約の適切な文字数は200〜300字程度です。これより大幅に長かったり短かったりすると、評価に悪影響を及ぼす可能性があります。
【NG例(長すぎる)】
(500字以上で、これまでの経歴、苦労話、細かい業務内容などをだらだらと記述)
- 問題点: 要点をまとめる能力が低い、自己顕示欲が強い、読み手のことを考えていない、と判断されます。
【NG例(短すぎる)】
営業を5年経験しました。コミュニケーション能力には自信があります。貴社で頑張りたいです。
- 問題点: 経験やスキルが具体的に分からず、アピール不足。入社意欲が低い、と見なされる可能性があります。
【改善ポイント】
- 長すぎる場合: 最も伝えたいメッセージは何かを自問し、それ以外の情報は大胆に削ぎ落とす。「選択と集中」を意識します。
- 短すぎる場合: キャリアの棚卸しに戻り、具体的なエピソードや数字を盛り込みます。「活かせる経験・スキル・実績」のパートを充実させましょう。
アピールポイントが分かりにくい
自分ではアピールしているつもりでも、抽象的な言葉ばかりで、採用担当者に強みが伝わらないケースです。
【NG例】
前職では、コミュニケーション能力を活かして、チームの潤滑油として頑張りました。困難な課題にも積極的に取り組み、プロジェクトの成功に貢献したと自負しております。
【改善ポイント】
- 抽象的な言葉を具体的に翻訳する:
- 「コミュニケーション能力」→「顧客と毎週定例会を実施し、潜在ニーズを引き出すことで、アップセルに繋げました」
- 「困難な課題に積極的に取り組んだ」→「プロジェクトで発生した予期せぬ仕様変更に対し、関連部署と粘り強く調整を行い、納期遅延を防ぎました」
- 第三者が聞いても情景が浮かぶように書く: あなたの働きぶりを知らない人でも、具体的な行動や結果がイメージできるレベルまで具体化しましょう。
応募企業と関係のない内容をアピールしている
優れた経歴であっても、それが応募先の企業や職種と関連性が低ければ、評価にはつながりません。自己満足なアピールになっていないか、客観的に見直す必要があります。
【NG例】
(ITエンジニア職に応募しているのに)
前職は飲食店の店長でした。お客様を笑顔にすることにやりがいを感じ、接客スキルには絶対の自信があります。アルバイトの教育にも力を入れ、チームワークを大切にしてきました。
【改善ポイント】
- 応募職種で活かせる「ポータブルスキル」に変換する:
- 「接客スキル」→「顧客の要望を正確にヒアリングする傾聴力」
- 「アルバイトの教育」→「後輩に分かりやすく技術を教える指導力」
- 「チームワーク」→「開発チーム内での円滑な連携」
- なぜ異職種に挑戦したいのかを明確にする: 応募職種への熱意や、そのために行っている学習などを加え、キャリアチェンジへの本気度を示します。
誤字脱字がある
職務要約に限らず、応募書類における誤字脱字は致命的なミスです。たった一つの間違いが、「仕事が雑」「注意力が散漫」「志望度が低い」といったネガティブな印象に直結します。
【NG例】
貴社のお力になれるよう、一生懸命頑張ります。(正しくは「一生懸命」)
御社の事業に貢献したいです。(書き言葉では「貴社」が一般的)
【改善ポイント】
- 複数回の音読: 声に出して読むことで、文章のリズムや不自然な点、誤字脱字に気づきやすくなります。
- PCの校正ツールを活用する: Wordなどの校正機能を使い、基本的なミスをチェックします。
- 第三者によるチェック: 可能であれば、家族や友人、転職エージェントなど、自分以外の誰かに読んでもらうのが最も効果的です。客観的な視点で、自分では気づけなかったミスや分かりにくい表現を指摘してもらえます。
職務要約に関するよくある質問
最後に、職務要約を作成する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。細かな疑問を解消し、自信を持って職務要約を完成させましょう。
最適な文字数はどのくらいですか?
A. 一般的に200〜300字程度が最適とされています。
この文字数は、採用担当者が数分で内容を把握し、応募者の能力と魅力を理解するのにちょうど良い長さです。
- 200字未満の場合: アピールしたい内容が十分に伝わらず、経験不足や意欲の低さを疑われる可能性があります。
- 300字を超える場合: 要点をまとめる能力がないと判断されたり、最後まで読んでもらえなかったりするリスクがあります。
Wordなどの文字数カウント機能を使い、この範囲に収まるように調整しましょう。情報を詰め込みすぎるのではなく、最も伝えたいことを厳選して簡潔にまとめることが重要です。
「ですます調」と「である調」はどちらを使うべきですか?
A. 迷ったら「ですます調」が無難です。
- ですます調(敬体): 「〜です」「〜ます」で終わる文体。丁寧で、柔らかい印象を与えます。ビジネス文書の基本であり、どのような業界・職種の応募書類でも受け入れられやすいです。特に指定がない限り、こちらを選んでおけば間違いありません。
- である調(常体): 「〜である」「〜だ」で終わる文体。簡潔で、断定的な力強い印象を与えます。論文やレポートなどで使われることが多く、ロジカルさや専門性を強調したい場合に有効です。ITエンジニアや研究職、コンサルタントなどの専門職では使われることもありますが、やや高圧的な印象を与える可能性もあります。
どちらの文体を選ぶにしても、職務経歴書全体で統一することが最も重要です。「職務要約はですます調なのに、自己PRはである調」といった混在は、ちぐはぐな印象を与えてしまうため避けましょう。
職務要約は手書きとパソコン作成のどちらがいいですか?
A. 原則としてパソコンでの作成を強く推奨します。
現代の転職活動において、応募書類はパソコンで作成するのが一般的です。
- パソコン作成のメリット:
- 修正が容易: 内容の追加や修正、文字数調整が簡単にできます。
- 読みやすい: 誰が読んでも判読しやすく、採用担当者の負担を軽減します。
- ITリテラシーのアピール: パソコンで体裁の整った書類を作成できることは、基本的なビジネススキルの一つと見なされます。
- 使い回し(カスタマイズ)が楽: 応募企業ごとに内容を調整する際にも効率的です。
企業から「手書きで提出」という特別な指定がない限り、Wordやテキストエディタで作成し、PDF形式で保存して提出するのがマナーです。手書きは、文字の上手い下手が評価に影響するリスクや、修正が困難であるというデメリットがあります。
どうしても思いつかない時はどうすればいいですか?
A. 職務要約がどうしても書けない、思いつかないという時は、一度立ち止まって以下の方法を試してみましょう。
- 「キャリアの棚卸し」に立ち返る:
この記事で紹介した「職務要約を書く前の準備」に戻り、もう一度、これまでの経験を細かく書き出してみましょう。自分では当たり前だと思っていた業務の中に、アピールできる要素が隠れているはずです。 - 第三者に相談する:
自分一人で考えていると、視野が狭くなりがちです。信頼できる家族や友人、元同僚などに「私の強みって何だと思う?」と聞いてみましょう。自分では気づかなかった客観的な長所や評価を教えてくれることがあります。 - 転職エージェントを活用する:
転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談するのは非常に有効な手段です。多くの求職者の書類作成をサポートしてきた経験から、あなたの経歴の中からアピールすべきポイントを引き出し、効果的な表現をアドバイスしてくれます。 - 本記事の例文を徹底的に活用する:
自分に近い職種や状況の例文を参考に、「この部分を自分のエピソードに置き換えたらどうなるだろう?」と考えてみてください。例文はあくまで型(フレームワーク)です。その型に自分の経験という中身を流し込むイメージで、少しずつ文章を作成していくと、完成への道筋が見えてきます。
完璧なものを最初から作ろうとせず、まずは断片的なキーワードや文章から書き始め、徐々に組み立てていくことが、筆が進まない時のコツです。