【2024年6月最新】本当におすすめの転職エージェント20選を比較

本当におすすめの転職エージェント、20選を比較

転職は、キャリアにおける重要な転機です。しかし、数多くの求人情報の中から自分に最適な企業を見つけ出し、複雑な選考プロセスを一人で乗り越えるのは容易ではありません。そこで頼りになるのが「転職エージェント」の存在です。

この記事では、転職エージェントの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、そして失敗しない選び方までを網羅的に解説します。さらに、2024年6月現在の最新情報に基づき、本当におすすめできる転職エージェントを「総合型」「特化型」に分けて合計20社、厳選してご紹介します。

これから転職を考えている方はもちろん、情報収集を始めたばかりの方も、この記事を読めば、転職エージェントを最大限に活用し、理想のキャリアを実現するための具体的なステップが見えてくるでしょう。

転職エージェントとは?仕組みや転職サイトとの違いを解説

転職エージェントとは?仕組みや転職サイトとの違いを解説

転職活動を始めるにあたり、「転職エージェント」と「転職サイト」という言葉をよく耳にするかもしれません。両者は似ているようで、そのサービス内容や仕組みは大きく異なります。まずは、転職エージェントがどのようなサービスなのか、その本質を理解することから始めましょう。自分に合った転職活動の方法を見つけるための第一歩です。

転職エージェントのサービス内容と仕組み

転職エージェントとは、厚生労働省から認可を受けた「有料職業紹介事業所」のことを指します。その主な役割は、転職を希望する個人(求職者)と、人材を求める企業(求人企業)とを仲介し、両者の最適なマッチングを実現することです。

このサービスの最大の特徴は、求職者一人ひとりに対して専任のキャリアアドバイザー(またはキャリアコンサルタント)が担当としてつき、一貫したサポートを提供してくれる点にあります。具体的なサービス内容は多岐にわたりますが、主に以下のようなサポートを受けられます。

  • キャリアカウンセリング: これまでの経歴やスキル、価値観などをヒアリングし、キャリアの方向性や強みを整理してくれます。自分では気づかなかった可能性を引き出してくれることもあります。
  • 求人紹介: カウンセリング内容に基づき、膨大な求人情報の中から求職者にマッチする企業を厳選して紹介します。一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえることも大きな魅力です。
  • 書類添削: 履歴書や職務経歴書など、応募に必要な書類の作成をサポートします。企業の採用担当者に響くような、効果的なアピール方法を客観的な視点からアドバイスしてくれます。
  • 面接対策: 応募企業ごとの特徴や過去の質問傾向などを踏まえた、実践的な面接対策を行います。模擬面接を実施し、受け答えや立ち居振る舞いについて具体的なフィードバックをもらえるため、自信を持って本番に臨めます。
  • 日程調整・条件交渉: 面接日程の調整や、内定後の給与・待遇に関する交渉など、企業との煩雑なやり取りをすべて代行してくれます。在職中で忙しい求職者にとっては、大きな負担軽減となります。
  • 退職・入社サポート: 内定後も、円満退職に向けたアドバイスや入社手続きのフォローなど、スムーズな転職が完了するまでサポートが続きます。

では、なぜこれほど手厚いサポートを求職者は無料で受けられるのでしょうか。その答えは、転職エージェントのビジネスモデルにあります。転職エージェントは、紹介した求職者が企業に入社した時点で、その企業から「成功報酬」として手数料を受け取る仕組みになっています。この成功報酬は、一般的に転職者の理論年収の30%〜35%程度が相場とされています。

この仕組みにより、求職者は一切費用を負担することなく、プロフェッショナルなサポートを受けられるのです。一方で、企業側も、自社の求める要件に合致した質の高い人材を効率的に採用できるというメリットがあるため、このモデルが成立しています。

転職サイトとの主な違い

転職エージェントとよく比較されるのが「転職サイト」です。転職サイトは、企業が掲載した求人情報をインターネット上で集約し、求職者が自ら検索・応募するプラットフォームです。両者の違いを理解することで、自分の状況や希望に合ったサービスを選びやすくなります。

比較項目 転職エージェント 転職サイト
サービス形態 仲介・コンサルティング型 プラットフォーム・広告掲載型
担当者の有無 あり(キャリアアドバイザーが専任で担当) なし(基本的にすべて自分で行う)
主な求人 公開求人 + 非公開求人 公開求人が中心
サポート内容 書類添削、面接対策、日程調整、年収交渉など手厚いサポート 求人情報の提供、スカウト機能などが中心
活動の進め方 キャリアアドバイザーと二人三脚で進める 自分のペースで主体的に進める
向いている人 ・初めての転職で不安な方
・プロのアドバイスが欲しい方
・非公開求人に応募したい方
・忙しくて時間がない方
・自分のペースで活動したい方
・多くの求人を比較検討したい方
・応募したい企業が明確な方

最大の違いは「キャリアアドバイザー」というプロの介在の有無です。転職エージェントでは、専門家があなたの伴走者となり、客観的な視点からアドバイスを提供し、面倒な手続きを代行してくれます。これは、特に転職活動に慣れていない方や、客観的な自己分析が苦手な方にとって非常に心強いサポートです。

一方、転職サイトは、いわば「求人情報のデパート」のようなものです。自分で情報を探し、判断し、行動する必要がありますが、その分、誰にも干渉されずに自分のペースで自由に進められるというメリットがあります。また、非常に多くの求人が掲載されているため、幅広い選択肢を自分の目で確かめたい場合に適しています。

どちらか一方が優れているというわけではなく、それぞれに異なる役割と利点があります。最も効果的なのは、両方のサービスを目的応じて使い分けることです。例えば、まずは転職サイトでどのような求人があるのか市場感を掴み、興味のある業界や職種が見つかったら、その分野に強い転職エージェントに登録して、より深い情報収集や専門的なサポートを受ける、といった活用法が考えられます。

転職エージェントを利用するメリット

非公開求人を含めた豊富な求人を紹介してもらえる、書類添削や面接対策などの選考サポートが受けられる、面倒なスケジュール調整や年収交渉を代行してくれる、企業の内部情報や転職市場の動向を知れる

転職エージェントの利用は、多くの求職者にとって強力な武器となります。自分一人で進める転職活動では得られない、数多くのメリットが存在します。ここでは、転職エージェントを利用することで得られる具体的な4つのメリットについて、詳しく解説していきます。

非公開求人を含めた豊富な求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用する最大のメリットの一つが、一般には公開されていない「非公開求人」に出会える可能性が広がることです。非公開求人とは、転職サイトや企業の採用ページなど、インターネット上で公に募集されていない求人のことを指します。

では、なぜ企業は求人を非公開にするのでしょうか。その理由は様々です。

  • 戦略的なポジションの募集: 新規事業の立ち上げメンバーや、経営層に近い重要なポストなど、競合他社に採用動向を知られたくない戦略的な求人は、非公開で進められることが多くあります。
  • 応募の殺到を避けたい: 大手企業や人気職種の求人を公開すると、膨大な数の応募が殺到し、採用担当者の負担が過大になることがあります。これを避けるため、エージェントを通じて候補者を絞り込んでから選考を進めたいという意図があります。
  • 特定のスキルを持つ人材をピンポイントで探したい: 専門性が非常に高い職種など、求めるスキルや経験が明確な場合、広く募集するよりも、エージェントが保有する人材データベースから直接マッチする人材を探す方が効率的です。
  • 急な欠員補充: 退職による急な欠員を早急に補充したい場合、公募よりもスピーディーに採用活動を進められるエージェントを利用することがあります。

転職エージェントは、こうした企業側の事情を背景に、多くの非公開求人を保有しています。ある大手エージェントでは、保有求人の約80%〜90%が非公開求人であるというデータも存在します。これらの求人は、待遇が良かったり、重要なポジションであったりするケースも少なくありません。自分一人で転職活動をしていては決して出会えなかったような、魅力的なキャリアの選択肢が広がることは、エージェントを利用する大きな価値と言えるでしょう。

書類添削や面接対策などの選考サポートが受けられる

転職活動において、多くの人が壁と感じるのが「書類選考」と「面接」です。転職エージェントは、この二つの関門を突破するためのプロフェッショナルなサポートを提供してくれます。

まず、書類選考の要となる履歴書や職務経歴書ですが、自己流で作成すると、アピールポイントがずれていたり、採用担当者が知りたい情報が不足していたりすることがよくあります。キャリアアドバイザーは、何百、何千という数の職務経歴書を見てきた経験から、どのような書き方が通過しやすいかを知り尽くしています。応募する企業の社風や求める人物像を深く理解した上で、「この経験はもっと具体的に書いた方が良い」「このスキルは、この企業では特に高く評価される」といった、的確なアドバイスをもらえます。客観的な視点からの添削を受けることで、書類の完成度は格段に上がり、選考通過率の向上が期待できます。

次に、面接対策です。面接は、単に経歴を確認する場ではなく、人柄やコミュニケーション能力、企業文化との相性など、総合的に評価される場です。転職エージェントでは、以下のような手厚い面接対策を受けられます。

  • 模擬面接: 本番さながらの雰囲気で面接の練習ができます。受け答えの内容はもちろん、話し方、表情、視線といった非言語的な部分まで、細かなフィードバックをもらえます。
  • 想定問答集の提供: 志望動機や自己PR、退職理由といった定番の質問から、応募企業独自の質問傾向まで、事前に対策を立てることができます。
  • 企業情報の提供: 面接官の役職や人柄、企業の事業内容や最近の動向、過去にどのような点が評価されて採用に至ったかなど、求人票だけでは得られない内部情報を提供してくれることもあります。

これらのサポートを通じて、自信を持って面接に臨めるようになります。特に、面接に苦手意識を持っている方にとっては、プロの指導を受けることで、本来の自分の良さを最大限にアピールできるようになるでしょう。

面倒なスケジュール調整や年収交渉を代行してくれる

在職中に転職活動を行う場合、時間の確保が大きな課題となります。日中の業務時間中に、複数の応募企業と面接日程を調整するのは非常に煩雑で、精神的な負担も大きいものです。転職エージェントは、こうした企業との連絡やスケジュール調整をすべて代行してくれます。求職者は、キャリアアドバイザーに希望の日時を伝えるだけでよく、本来注力すべき業務や面接対策に集中できます。

さらに、転職における重要なプロセスでありながら、多くの人が苦手意識を持つのが「年収交渉」です。内定が出た後、自分から希望年収を切り出すのは気まずく感じたり、どの程度の金額を提示して良いか分からなかったりするものです。

この点においても、転職エージェントは心強い味方となります。キャリアアドバイザーは、業界の給与水準や企業の給与テーブル、そしてあなたのスキルや経験の市場価値を客観的に把握しています。その上で、あなたに代わって企業と交渉を行ってくれます。個人で交渉するよりも高い年収を引き出せるケースも少なくありません。年収だけでなく、入社日や役職、勤務条件といった細かな部分についても交渉を代行してくれるため、納得のいく条件で新しいキャリアをスタートできます。

企業の内部情報や転職市場の動向を知れる

転職エージェントは、企業の採用担当者と日常的にコミュニケーションを取っているため、求人票の文面だけでは決して分からない、リアルで詳細な内部情報を持っています。

  • 社風や職場の雰囲気: 実際に働く社員の年齢層、男女比、働き方(残業時間の実態、有給休暇の取得率など)、上司や同僚の人柄など、入社後のミスマッチを防ぐ上で重要な情報を提供してくれます。
  • 部署の具体的な役割: 同じ職種名でも、企業や部署によって求められる役割は異なります。その部署が現在抱えている課題や、新しく入る人に期待されている具体的なミッションなどを事前に知ることができます。
  • 選考のポイント: どのようなスキルや経験が評価されるのか、面接で特に重視される点は何か、といった選考を有利に進めるためのヒントを得られます。

こうした情報は、企業選びの精度を高めるだけでなく、志望動機を深掘りする上でも大いに役立ちます。

また、キャリアアドバイザーは、特定の業界や職種における転職市場の最新動向にも精通しています。「今、どの業界で採用が活発化しているのか」「自分のスキルセットは市場でどのくらい需要があるのか」「今後、どのようなスキルを身につければキャリアアップに繋がるか」といった、客観的で専門的な知見を提供してくれます。これにより、目先の転職だけでなく、中長期的なキャリアプランを描く上での貴重な指針を得ることができるのです。

転職エージェントを利用するデメリット

担当者の質にばらつきがある、自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある、希望しない求人を紹介されることがある

多くのメリットがある一方で、転職エージェントの利用にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを事前に理解しておくことで、トラブルを避け、より効果的にサービスを活用できます。ここでは、転職エージェントを利用する際に起こりうる3つの主なデメリットと、その対処法について解説します。

担当者の質にばらつきがある

転職エージェントのサービス品質は、担当となるキャリアアドバイザーのスキルや経験、そしてあなたとの相性に大きく左右されます。これが、転職エージェントを利用する上での最大のデメリットであり、最も注意すべき点です。

キャリアアドバイザーも一人の人間であり、その能力や専門性には個人差があります。例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • 経験不足な担当者: 経験の浅い担当者の場合、業界知識が乏しかったり、的確なアドバイスができなかったりすることがあります。
  • 専門分野のミスマッチ: IT業界への転職を希望しているのに、担当者が製造業にしか詳しくない、といった専門分野のミスマッチが起こると、質の高いサポートは期待できません。
  • コミュニケーションの相性: 高圧的な態度で接してきたり、逆にレスポンスが非常に遅かったりと、単純にコミュニケーションのスタイルが合わないこともあります。こちらの意図を正確に汲み取ってもらえず、ストレスを感じるかもしれません。
  • 機械的な対応: 多くの求職者を抱えている人気の担当者の場合、一人ひとりに割ける時間が少なく、マニュアル通りの機械的な対応になってしまうことも考えられます。

このような「ハズレ」の担当者に当たってしまうと、希望通りの求人を紹介してもらえなかったり、不快な思いをしたりと、転職活動そのものへのモチベーションが低下してしまう恐れがあります。

【対処法】
このデメリットへの最も有効な対策は、「担当者の変更を申し出ること」です。多くの転職エージェントでは、担当者の変更制度を設けています。もし担当者との相性が悪い、サポートに不満があると感じた場合は、遠慮なくエージェントの問い合わせ窓口や、別の担当者に連絡して変更を依頼しましょう。その際は、「〇〇業界の知見が豊富な方にお願いしたい」「もう少し密にコミュニケーションを取りたい」など、具体的な理由を伝えると、より自分に合った担当者をアサインしてもらいやすくなります。また、後述するように、複数の転職エージェントに登録し、担当者を比較検討することも、このリスクを回避する上で非常に有効な手段です。

自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある

転職エージェントは、求職者の転職を成功させることで企業から成功報酬を得るビジネスモデルです。そのため、キャリアアドバイザーには「担当する求職者をできるだけ早く転職させる」という営業的な目標(ノルマ)が課せられている場合があります。

このため、担当者によっては、求職者の意向を十分に汲み取らずに、選考を急かしたり、頻繁に進捗確認の連絡をしてきたりするケースがあります。特に、「良い求人が出たので、本日中に応募の可否を教えてください」といったように、決断を急かされる場面も少なくありません。

じっくり考えてキャリアプランを練りたい、複数の企業を比較検討したい、という求職者にとっては、このようなプレッシャーがストレスになり、「自分のペースで転職活動を進めにくい」と感じることがあります。情報収集のつもりで気軽に登録したのに、しつこく連絡が来て困惑した、という声も聞かれます。

【対処法】
この問題を防ぐためには、初回のキャリア面談の際に、自分の希望するペースを明確に伝えることが重要です。「まずは情報収集から始めたい」「転職時期は半年後くらいを考えている」「連絡はメールで、週に1〜2回程度にしてほしい」など、具体的な希望をはっきりと伝えましょう。誠実なキャリアアドバイザーであれば、あなたの意向を尊重し、ペースを合わせてサポートしてくれます。

それでもペースが合わないと感じる場合は、担当者変更を申し出るか、一時的にサービスの利用を中断する(連絡をストップしてもらう)といった対応も可能です。自分のペースを乱されて、焦って不本意な転職をしてしまうことが最も避けるべき事態です。主導権はあくまで自分自身にあるという意識を持つことが大切です。

希望しない求人を紹介されることがある

キャリア面談で自分の希望を伝えたにもかかわらず、全く希望していない業界や職種の求人、あるいは条件に合わない求人を紹介されることがあります。これは、多くの求職者が経験する可能性のあるデメリットの一つです。

このようなことが起こる背景には、いくつかの理由が考えられます。

  • 担当者の理解不足: あなたの希望やスキルセットを、担当者が正しく理解できていないケースです。
  • エージェントの保有求人の偏り: あなたが希望する分野の求人を、そのエージェントがあまり保有していない場合、手持ちの求人の中から何とか紹介しようとすることがあります。
  • 担当者の営業目標(ノルマ): 担当者が自分の成績のために、内定が出やすい(と担当者が考えている)求人や、紹介手数料の高い求人を優先して紹介してくる場合があります。
  • 視野を広げるための提案: 担当者が良かれと思って、「こんなキャリアの可能性もありますよ」という意図で、あえて希望とは少し違う求人を提案してくるケースもあります。

理由がどうであれ、興味のない求人を何度も紹介されると、「この担当者は自分のことを分かってくれていない」と不信感が募り、時間の無駄だと感じてしまうでしょう。

【対処法】
希望しない求人を紹介された場合、単に断るだけでなく、「なぜその求人に興味がないのか」という理由を具体的にフィードバックすることが非常に重要です。例えば、「その業界には将来性を感じないから」「その業務内容では自分の〇〇というスキルが活かせないから」「提示された年収が希望額に満たないから」といったように、具体的に伝えることで、担当者はあなたの価値観や優先順位への理解を深めることができます。

このフィードバックのプロセスを繰り返すことで、徐々に紹介される求人の精度が高まっていきます。もし、何度フィードバックしても改善が見られない場合は、担当者の理解力に問題があるか、そのエージェントがあなたの希望に合う求人を保有していない可能性が高いと考えられます。その際は、前述の通り、担当者変更や他のエージェントの利用を検討するのが賢明です。

失敗しない転職エージェントの選び方【5つのポイント】

数多く存在する転職エージェントの中から、自分に最適な一社を見つけ出すことは、転職成功の鍵を握ります。しかし、どのエージェントを選べば良いのか分からず、悩んでしまう方も多いでしょう。ここでは、転職エージェント選びで失敗しないための5つの重要なポイントを解説します。

① 総合型と特化型の違いを理解して選ぶ

転職エージェントは、大きく「総合型」と「特化型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分の目的や状況に合わせて選ぶことが最初のステップです。

種類 特徴 メリット デメリット こんな人におすすめ
総合型 業界や職種を問わず、幅広い求人を扱っている。求人数が非常に多いのが特徴。 ・求人の選択肢が豊富
・様々な業界・職種を比較検討できる
・大手企業の求人が多い
・専門分野の知識が浅い担当者がいる場合がある
・求人数が多すぎて選びきれないことがある
・初めて転職する方
・キャリアの方向性が定まっていない方
・幅広い選択肢から検討したい方
特化型 特定の業界(IT、医療など)、職種(営業、経理など)、属性(ハイクラス、第二新卒など)に特化している。 ・専門知識が豊富なアドバイザーが多い
・業界の深い情報や専門的なアドバイスが得られる
・ニッチな求人や質の高い求人が見つかりやすい
・求人エリアや職種が限定される
・紹介される求人数が少ない場合がある
・転職したい業界・職種が明確な方
・専門性を活かしたキャリアを築きたい方
・特定の属性(年代、年収など)に強みを持つサポートを受けたい方

まずは総合型エージェントに1〜2社登録して市場全体の動向を掴み、その上で、自分の希望が固まってきたら特化型エージェントを追加で利用する、という組み合わせがおすすめです。例えば、ITエンジニアとして転職したいのであれば、まず大手の総合型エージェントで幅広い企業の求人を確認しつつ、IT業界に特化したエージェントで専門的なアドバイスや非公開求人を探す、といった使い方が非常に効果的です。

② 求人の量と質を見極める

エージェントを選ぶ上で、保有している求人の「量」と「質」は非常に重要な指標です。

求人の量については、公式サイトで公開されている求人数が一つの目安になります。求人数が多いということは、それだけ多くの企業から信頼され、取引実績がある証拠です。特に、全国展開している大手総合型エージェントは、圧倒的な求人数を誇ります。ただし、求人数が多ければ良いというわけではなく、自分の希望する勤務地の求人がどれだけあるかもしっかり確認しましょう。

求人の質を見極めることは、量以上に重要です。質を判断するポイントは以下の通りです。

  • 希望条件との合致度: 自分が希望する業界、職種、年収、勤務地の求人が豊富にあるか。
  • 独占求人の有無: そのエージェントでしか扱っていない「独占求人」があるか。これは、エージェントと企業との間に強い信頼関係があることを示しています。
  • 企業の質: 誰もが知る大手企業だけでなく、将来性のある優良ベンチャー企業や、働きがいのある中小企業など、質の高い求人が揃っているか。

これらの情報は、公式サイトの求人検索機能を使ったり、登録後の面談でアドバイザーに直接質問したりすることで確認できます。また、口コミサイトなどで、実際に利用した人の「希望通りの求人を紹介してもらえたか」といった評判を参考にするのも良いでしょう。

③ 自分の年代やキャリアに合っているか確認する

転職エージェントには、それぞれ得意とするターゲット層があります。自分の年齢やこれまでのキャリア、目指す年収レベルに合ったエージェントを選ぶことが、ミスマッチを防ぐ上で不可欠です。

  • 20代・第二新卒: ポテンシャル採用や未経験者歓迎の求人を多く保有し、社会人経験の浅い層へのサポートが手厚いエージェントがおすすめです。職務経歴書の書き方から丁寧に教えてくれるような、育成型のエージェントが良いでしょう。
  • 30代: キャリアの中核を担う年代であり、即戦力としてのスキルやマネジメント経験が問われます。これまでの経験を正しく評価し、キャリアアップに繋がる求人を提案してくれるエージェントが適しています。総合型と特化型の併用が効果的です。
  • 40代以上: 管理職や専門職など、高い専門性やマネジメント能力が求められる求人が中心となります。年収の高いハイクラス向けの求人に特化したエージェントや、特定の業界での人脈が豊富なエージェントが強みを発揮します。
  • ハイクラス・高年収層: 年収800万円以上を目指すような層には、経営層や専門職の非公開求人を多数保有するヘッドハンティング型や、スカウト型のサービスが適しています。

公式サイトのトップページやサービス紹介で、「20代の転職支援実績No.1」「ハイクラス転職なら」といったキャッチコピーを掲げていることが多いので、これらを参考に自分の属性に合っているかを確認しましょう。

④ サポート体制が充実しているかチェックする

転職エージェントの価値は、求人紹介だけではありません。キャリアカウンセリングから内定後のフォローまで、一連のサポート体制がどれだけ充実しているかも重要な選択基準です。

チェックすべきサポート体制の例は以下の通りです。

  • 面談の形式: 対面だけでなく、電話やオンラインでの面談に対応しているか。平日の夜や土日でも面談が可能か。
  • 選考対策の質: 書類添削は丁寧か。模擬面接や企業別の対策など、実践的なサポートはあるか。
  • セミナーやイベント: 転職ノウハウや業界研究に関するセミナーを定期的に開催しているか。
  • 連絡ツール: 電話やメールだけでなく、専用アプリやチャットツールで気軽にコミュニケーションが取れるか。
  • 担当者変更制度: 担当者と合わない場合に、スムーズに変更できる制度が明記されているか。

これらのサポート内容は、公式サイトで詳しく説明されています。特に、初めて転職する方や、サポートを重視する方は、これらの項目を事前にしっかりと比較検討することをおすすめします。

⑤ 複数のエージェントを併用する

ここまで4つのポイントを挙げてきましたが、最も重要かつ効果的な選び方のコツは、「複数の転職エージェントを併用すること」です。

一つのエージェントだけに絞ってしまうと、そのエージェントの得意分野や担当者の質に、転職活動の成否が完全に依存してしまいます。複数のエージェントに登録することで、以下のような多くのメリットが得られます。

  • 求人の網羅性を高める: 各エージェントが持つ独占求人や非公開求人を幅広く収集でき、機会損失を防げます。
  • 担当者の比較ができる: 複数のアドバイザーと面談することで、誰が最も自分に合っているか、信頼できるかを見極めることができます。
  • 多角的なアドバイスが得られる: 同じ経歴でも、アドバイザーによって評価するポイントや提案するキャリアパスが異なる場合があります。複数の視点からアドバイスをもらうことで、より客観的に自分の市場価値やキャリアの可能性を把握できます。
  • リスクヘッジになる: あるエージェントの対応が遅かったり、良い求人が紹介されなかったりした場合でも、他のエージェントが機能していれば、転職活動をスムーズに継続できます。

一般的に、まずは総合型1〜2社、特化型1社の合計2〜3社程度に登録するのがバランスの良いスタートとされています。ただし、あまり多く登録しすぎると、各エージェントとのやり取りが煩雑になり、管理しきれなくなる可能性があるので注意が必要です。自分自身で管理できる範囲で、効果的に併用しましょう。

【総合】まず登録すべきおすすめ転職エージェント7選

転職活動を始めるにあたり、どのエージェントに登録すればよいか迷ったら、まずは業界や職種を問わず幅広い求人を扱う「総合型」の転職エージェントに登録するのが定石です。圧倒的な求人数と充実したサポート体制を誇る、信頼性の高い大手エージェントは、転職市場の全体像を把握し、自身の可能性を探る上で欠かせない存在です。ここでは、まず登録しておくべき、実績豊富な総合型転職エージェントを7社厳選してご紹介します。

サービス名 運営会社 公開求人数 非公開求人数 主な特徴
リクルートエージェント 株式会社リクルート 約42万件 約22万件 業界No.1の求人数。全年代・全職種に対応。圧倒的な実績とノウハウ。
doda パーソルキャリア株式会社 約23万件 非公開 エージェントとスカウト、サイトの3機能を統合。求人数も豊富でサポートが手厚い。
マイナビエージェント 株式会社マイナビ 約7.5万件 約1.8万件 20代・第二新卒に強み。中小企業の優良求人も多い。丁寧なサポートに定評。
type転職エージェント 株式会社キャリアデザインセンター 約3万件 約2.2万件 IT・Web業界と営業職に強み。一都三県の求人が中心。年収交渉に強み。
WORKPORT 株式会社ワークポート 約7万件 約1.5万件 IT・Web・ゲーム業界に特に強い。未経験からのキャリアチェンジ支援も手厚い。
パソナキャリア 株式会社パソナ 約5万件 非公開 女性の転職支援に強み。顧客満足度が高い。丁寧で親身なサポートが特徴。
LHH転職エージェント Adecco Group 非公開 非公開 外資系・グローバル企業に強み。コンサルタントの専門性が高い。各業界に特化。
求人数は2024年6月時点の各社公式サイトの公表値を参照。変動する可能性があります。

① リクルートエージェント

リクルートエージェントは、名実ともに業界最大手の転職エージェントです。その最大の特徴は、なんといっても圧倒的な求人数にあります。公開求人・非公開求人を合わせると60万件以上(2024年6月時点)という膨大な求人を保有しており、あらゆる業界・職種、そして全年代の転職希望者をカバーしています。転職を考え始めたら、まず最初に登録しておくべき一社と言えるでしょう。

長年の実績に裏打ちされた転職支援ノウハウも豊富で、提出書類の添削から独自に分析した企業情報に基づく面接対策まで、質の高いサポートが期待できます。キャリアアドバイザーの数も多く、各業界に精通したプロフェッショナルが多数在籍しているため、専門的な相談にも対応可能です。迷ったらまずリクルートエージェント、という選択は間違いありません。

参照:株式会社リクルート公式サイト

② doda

doda(デューダ)は、リクルートエージェントと並ぶ国内最大級の転職サービスです。dodaのユニークな点は、「エージェントサービス」「スカウトサービス」「転職サイト」の3つの機能を一つのプラットフォームで利用できることです。自分で求人を探しながら、エージェントに相談したり、企業からのスカウトを待ったりと、状況に応じて柔軟な転職活動ができます。

保有求人数も業界トップクラスで、特にIT・Web業界やメーカー系の求人に強みを持っています。キャリアカウンセリングの丁寧さにも定評があり、全国に拠点を構えているため、地方での転職を考えている方にも心強い存在です。キャリアアドバイザーと二人三脚で進める「エージェントサービス」は、満足度も高く、手厚いサポートを受けたい方におすすめです。

参照:パーソルキャリア株式会社公式サイト

③ マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントで、特に20代から30代前半の若手層や第二新卒の転職支援に強みを持っています。新卒採用サイト「マイナビ」で培った企業との太いパイプを活かし、大手企業はもちろん、他では見られないような優良な中小企業の求人も多数保有しているのが特徴です。

各業界の採用事情に精通したキャリアアドバイザーが、求職者一人ひとりとじっくり向き合い、丁寧なカウンセリングを行ってくれると評判です。書類添削や面接対策も無制限で対応してくれるなど、初めての転職で不安を抱える方でも安心して活動を進められるサポート体制が整っています。

参照:株式会社マイナビ公式サイト

④ type転職エージェント

type転職エージェントは、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の求人に強みを持つ転職エージェントです。特にIT・Web業界、ものづくり(メーカー)業界、そして営業職や企画職への転職支援で高い実績を誇ります。運営元である株式会社キャリアデザインセンターが転職サイト「type」も運営しており、長年にわたって蓄積された転職ノウハウが豊富です。

このエージェントの特筆すべき点は、年収交渉力です。公式サイトでは、利用者の約71%が年収アップに成功したというデータも公表されており、求職者のスキルや経験を正しく評価し、企業側と粘り強く交渉してくれる姿勢がうかがえます。首都圏でキャリアアップを目指す方には、ぜひ登録をおすすめしたいエージェントです。

参照:株式会社キャリアデザインセンター公式サイト

⑤ WORKPORT

WORKPORT(ワークポート)は、IT・Web・ゲーム業界への転職支援に圧倒的な強みを持つことで知られる転職エージェントです。エンジニアやクリエイター系の職種はもちろん、総合職の求人も豊富に扱っています。

最大の特徴は、未経験からのキャリアチェンジ支援に非常に力を入れている点です。無料のエンジニアスクール「みんスク」を運営しており、プログラミングスキルを学んでからIT業界への転職を目指す、といった手厚いサポートも提供しています。キャリアアドバイザーの提案力にも定評があり、スピーディーな対応が期待できます。「IT業界に挑戦したいけれど、何から始めればいいか分からない」という方に最適なエージェントです。

参照:株式会社ワークポート公式サイト

⑥ パソナキャリア

パソナキャリアは、人材派遣大手のパソナグループが運営する転職エージェントです。その特徴は、オリコン顧客満足度調査の転職エージェント部門で何度も高い評価を獲得していることからも分かる通り、利用者目線に立った丁寧で親身なサポート体制にあります。

特に女性の転職支援に力を入れており、女性のキャリアアドバイザーも多数在籍しています。産休・育休からの復職や、ライフイベントとキャリアの両立に関する相談など、女性ならではの悩みに寄り添ったサポートが受けられます。また、ハイクラス向けの求人も豊富で、年収アップを目指す方にもおすすめです。「じっくり話を聞いてほしい」「丁寧なサポートを受けたい」という方に最適なエージェントです。

参照:株式会社パソナ公式サイト

⑦ LHH転職エージェント

LHH転職エージェントは、世界最大級の人材サービス企業であるAdecco Groupが運営する、ハイクラス・専門職に特化した転職エージェントです(旧Spring転職エージェント)。その強みは、各業界・職種ごとに専門分野を持つコンサルタントがチームを組んでサポートする「職種別担当制」にあります。

例えば、IT業界の転職希望者にはIT専門のコンサルタントが、金融業界の希望者には金融専門のコンサルタントが担当するため、非常に専門性の高いアドバイスが期待できます。外資系企業やグローバル企業の求人も豊富で、語学力を活かしたい方や、より高い専門性を追求したい方にとって、強力なパートナーとなるでしょう。

参照:Adecco Group公式サイト

【年代・属性別】特化型おすすめ転職エージェント13選

総合型エージェントと並行して活用したいのが、特定の分野に強みを持つ「特化型」の転職エージェントです。自分の年代や目指すキャリア、希望する業界が明確な場合、特化型エージェントを利用することで、より専門的で質の高いサポートを受けることができます。ここでは、様々なニーズに応える13の特化型エージェントを、カテゴリ別に紹介します。

20代・第二新卒におすすめの転職エージェント

社会人経験が浅い20代や第二新卒の転職では、ポテンシャルの評価や、これからのキャリア形成を見据えたサポートが重要になります。未経験者歓迎の求人を多く持ち、丁寧なサポートに定評のあるエージェントがおすすめです。

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは、その名の通り20代の転職支援に特化した転職エージェントです。大手マイナビグループが運営しており、20代向けの求人を常時豊富に保有しています。特に、社会人経験3年以内の第二新卒や、初めて転職する方のサポートに定評があります。全求人が20代対象となっており、未経験者歓迎の求人も多いため、キャリアチェンジを考えている方にも最適です。適性診断ツールを用いて客観的な自己分析ができるのも魅力の一つです。

参照:株式会社マイナビワークス公式サイト

UZUZ

UZUZ(ウズウズ)は、第二新卒や既卒、フリーターなど、20代の若手層に特化した就職・転職支援サービスです。特に「丁寧すぎるサポート」を掲げており、一人あたりにかけるカウンセリング時間が非常に長いことで知られています。入社後の定着率が高い(9割以上)ことを強みとしており、ブラック企業を徹底的に排除した上で、個人の価値観に合った企業を紹介してくれます。ITエンジニアへのキャリアチェンジ支援にも力を入れています。

参照:株式会社UZUZ公式サイト

キャリアスタート

キャリアスタートも、第二新卒・既卒を中心とした20代の転職支援に強みを持つエージェントです。徹底した面接対策が特徴で、求職者と企業のマッチング分析に基づいたリアルな模擬面接を行ってくれます。転職後の活躍まで見据えたサポートを信条としており、入社後の満足度も高いと評判です。若手層のポテンシャルを最大限に引き出し、成長企業への転職を後押ししてくれます。

参照:キャリアスタート株式会社公式サイト

30代におすすめの転職エージェント

30代は、これまでの経験を活かしたキャリアアップや、専門性を深める転職が中心となります。即戦力として評価してくれる企業とのマッチングや、マネジメント層へのステップアップを支援してくれるエージェントが頼りになります。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理職・専門職・ミドルクラス以上のハイクラス転職に特化したエージェントです。特に30代〜50代の転職支援で高い実績を誇ります。各業界に精通したコンサルタントが、求職者の経験やスキルを深く理解し、非公開の重要なポジションを紹介してくれる可能性があります。外資系企業や海外進出企業への転職支援にも強みがあり、グローバルなキャリアを目指す30代にとって、登録必須のエージェントと言えるでしょう。

参照:株式会社ジェイエイシーリクルートメント公式サイト

ビズリーチ

ビズリーチは、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く、ハイクラス向けの転職サイト(スカウトサービス)です。年収600万円以上の方が主なターゲットで、自身の職務経歴書を登録しておくことで、思わぬ優良企業から声がかかる可能性があります。能動的にエージェントと面談するだけでなく、「待ち」の姿勢で自身の市場価値を測れるのが魅力です。キャリアに自信のある30代が、さらなる高みを目指す際に非常に有効なツールとなります。

参照:株式会社ビズリーチ公式サイト

40代以上におすすめの転職エージェント

40代以上の転職では、マネジメント経験や高度な専門性が問われます。年収や役職にこだわった、質の高い求人を扱うハイクラス向けエージェントの活用が不可欠です。

doda X

doda Xは、パーソルキャリアが運営するハイクラス専門の転職サービスです。年収800万円以上の求人が中心で、経営幹部や事業責任者、CxOといったエグゼクティブ層の求人を多数扱っています。ヘッドハンターが非公開求人を紹介してくれる「ヘッドハンティングサービス」と、企業から直接スカウトが届く「求人紹介サービス」の2本柱で、経験豊富な40代以上のキャリアを力強くサポートします。

参照:パーソルキャリア株式会社公式サイト

JACリクルートメント

30代におすすめのエージェントとしても挙げましたが、JACリクルートメントは40代以上の転職支援においても圧倒的な実績を誇ります。長年の経験で培った豊富なマネジメントスキルや専門知識を正しく評価し、年収1,000万円を超えるようなポジションへの転職を数多く実現しています。コンサルタントの質の高さにも定評があり、長期的なキャリアパートナーとして相談できる存在です。

参照:株式会社ジェイエイシーリクルートメント公式サイト

ハイクラス・高年収向けにおすすめの転職エージェント

年収アップを第一に考える方や、専門職・管理職としてさらなるキャリアの高みを目指す方には、ハイクラス案件に特化したエージェントが最適です。

ビズリーチ

ここでも登場するビズリーチは、ハイクラス転職の代名詞ともいえるサービスです。登録するヘッドハンターの質も高く、国内外の優良企業やコンサルティングファームなど、多様な非公開求人にアクセスできます。自分の市場価値を客観的に知りたい、キャリアの選択肢を広げたいと考えるハイクラス層にとって、欠かせないプラットフォームです。

参照:株式会社ビズリーチ公式サイト

ランスタッド

ランスタッドは、オランダに本拠を置く世界最大級の総合人材サービス企業です。日本法人でも、そのグローバルネットワークを活かし、外資系企業や日系グローバル企業のハイクラス求人を豊富に扱っています。特に年収800万円以上の求人に強く、専門分野に特化したコンサルタントによる質の高いサポートが受けられます。

参照:ランスタッド株式会社公式サイト

IT・Web業界に特化した転職エージェント

成長著しいIT・Web業界は、専門性が高く、転職市場も活況です。業界の技術動向や開発環境に精通した専門エージェントを利用することで、ミスマッチのない転職が実現します。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニア・クリエイターの転職支援で業界トップクラスの実績を誇る特化型エージェントです。年間数千回に及ぶ企業ヒアリングを通じて、技術環境やチームの雰囲気といった、求人票だけでは分からないリアルな情報を把握しています。技術を理解したキャリアアドバイザーが、スキルマッチングだけでなく、カルチャーマッチまで見据えた提案をしてくれるため、エンジニアからの信頼が非常に厚いサービスです。

参照:レバレジーズ株式会社公式サイト

Geekly

Geekly(ギークリー)も、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。職種別に専門のコンサルタントチームを編成しており、エンジニア、クリエイター、ゲーム、営業・マーケティングなど、各分野で深い知見を持っています。スピーディーな対応と高いマッチング精度が特徴で、利用者の多くが年収アップを実現しているという実績もあります。

参照:株式会社Geekly公式サイト

マイナビIT AGENT

マイナビIT AGENTは、大手マイナビグループが運営するIT・Web業界専門の転職エージェントです。大手ならではの豊富な求人数と、IT業界に精通した専門アドバイザーによる手厚いサポートが魅力です。SIer、Webサービス企業、社内SEなど、幅広いIT関連求人をカバーしており、若手からベテランまで、多くのIT人材のキャリアチェンジを支援しています。

参照:株式会社マイナビ公式サイト

女性の転職に強いエージェント

ライフイベントとキャリアの両立など、女性ならではの視点に立ったサポートを提供してくれるエージェントも存在します。

type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェントは、年間数千人以上の女性の転職を支援している、女性に特化したサービスです。キャリアアドバイザーも女性が多く、産休・育休からの復職、ワークライフバランス、キャリアアップなど、女性特有の悩みに寄り添ったカウンセリングが受けられます。女性が働きやすい企業の求人を多数保有しており、きめ細やかなサポートで多くの女性から支持されています。

参照:株式会社キャリアデザインセンター公式サイト

転職エージェントを最大限に活用するためのコツ

経歴や希望条件は正直かつ具体的に伝える、面談前に自己分析とキャリアプランを整理しておく、担当者と合わなければ変更を申し出る、レスポンスはできるだけ早くする、推薦状の内容は事前に確認する

転職エージェントに登録するだけでは、その価値を半分しか引き出せません。受け身の姿勢ではなく、主体的に関わっていくことで、転職成功の確率は格段に高まります。ここでは、転職エージェントを「使いこなす」ための5つの重要なコツをご紹介します。

経歴や希望条件は正直かつ具体的に伝える

キャリアアドバイザーとの最初の面談は、転職活動全体の方向性を決める非常に重要な場です。ここでいかに正確な情報を伝えられるかが、その後の求人紹介の質を大きく左右します。

まず、これまでの経歴やスキルについては、決して嘘をつかず、正直に伝えましょう。例えば、マネジメント経験がないのに「ある」と偽ったり、扱えないツールを「使える」と言ったりすると、後で必ず矛盾が生じます。仮にそれで選考が進んでも、入社後にミスマッチが発覚し、自分も企業も不幸になるだけです。成功体験だけでなく、失敗体験や苦手なことも率直に話すことで、アドバイザーはあなたの人間性やポテンシャルをより深く理解できます。

次に、希望条件です。「良い会社があれば」といった曖昧な伝え方では、アドバイザーもどんな求人を紹介すべきか判断に困ってしまいます。「絶対に譲れない条件(Must)」「できれば叶えたい条件(Want)」「妥協できる条件(Negotiable)」のように、優先順位をつけて具体的に伝えることが重要です。

  • 具体例:
    • 業界・職種: 「IT業界のWebマーケティング職を希望。特にSEOか広告運用に携わりたい。」
    • 年収: 「現年収500万円なので、最低でも550万円は希望。600万円以上なら理想的。」
    • 勤務地: 「通勤時間は1時間以内で、リモートワークが週2日以上可能な企業が第一希望。」
    • 企業文化: 「チームで協力しながら進める風土が良い。個人主義的な企業は避けたい。」

このように具体的に伝えることで、アドバイザーはあなたの価値観を正確に把握し、精度の高いマッチングを実現できます。

面談前に自己分析とキャリアプランを整理しておく

キャリアアドバイザーは転職のプロですが、あなたの人生の主役はあなた自身です。面談に臨む前に、ある程度の自己分析とキャリアプランを整理しておくことで、より有意義な時間にすることができます。

「なぜ転職したいのか?」という根本的な問いから始めましょう。

  • 現職への不満(給与、人間関係、労働時間など)
  • キャリアアップへの意欲(新しいスキルを身につけたい、より大きな裁量が欲しいなど)
  • 将来の目標(3年後、5年後にどうなっていたいか)

これらの問いに対する自分なりの答えを準備しておくことで、アドバイザーとの対話を通じて、その考えをさらに深掘りし、具体化していくことができます。自己分析が浅いまま面談に臨むと、アドバイザーの意見に流されてしまい、本来の自分の希望とは違う方向に進んでしまう可能性もあります。Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やらなければならないこと)のフレームワークなどを使って、自分の考えを整理しておくことをおすすめします。

担当者と合わなければ変更を申し出る

前述の通り、担当となるキャリアアドバイザーの質や相性は、転職活動の成否に直結します。もし、「この担当者とは合わないな」と感じたら、決して我慢する必要はありません。遠慮なく担当者の変更を申し出ましょう

変更を申し出るべきサインは以下の通りです。

  • 連絡が遅い、または全くない
  • こちらの話を真剣に聞いてくれない
  • 希望と全く違う求人ばかり紹介してくる
  • 高圧的な態度や不快な言動がある
  • 業界知識が乏しく、話が噛み合わない

多くの転職エージェントは、公式サイトの問い合わせフォームや、総合受付の電話番号から担当者変更の依頼が可能です。その際、「〇〇業界に詳しい方にお願いしたい」「もう少しレスポンスの早い方と進めたい」など、変更を希望する理由を具体的に伝えると、次はより相性の良い担当者をアサインしてもらえる可能性が高まります。担当者変更は求職者の正当な権利であり、これを申し出たことで不利益を被ることはありません。

レスポンスはできるだけ早くする

キャリアアドバイザーは、多くの求職者を同時に担当しています。その中で、レスポンスが早い求職者は「転職意欲が高い」と判断され、優先的に良い求人を紹介してもらえる傾向があります。人気の非公開求人などは、すぐに枠が埋まってしまうため、「この求職者ならすぐに行動してくれる」という信頼関係が重要になるのです。

アドバイザーから求人紹介の連絡や、面接日程の確認依頼が来たら、可能な限り早く返信することを心がけましょう。もちろん、すぐに判断できない場合もあるでしょう。その際は、「ありがとうございます。内容を確認し、明日中にお返事します」といったように、「いつまでに返信するか」を伝えるだけでも印象は大きく異なります

このようなスピーディーなコミュニケーションを積み重ねることで、アドバイザーとの信頼関係が深まり、強力なパートナーとして転職活動をサポートしてくれるようになります。

推薦状の内容は事前に確認する

転職エージェントは、企業に求職者を紹介する際、「推薦状」や「推薦文」と呼ばれる書類を添付することがあります。これには、キャリアアドバイザーの視点から見た、あなたの強みや推薦理由が書かれています。

この推薦状は、書類選考の通過率に影響を与える重要な要素です。しかし、中には、求職者との面談内容が十分に反映されておらず、ピントのずれたアピールになってしまっているケースも稀に存在します。

そこで、応募の意思を伝えた後、「企業様に提出される推薦状の内容を、事前に確認させていただくことは可能でしょうか?」とお願いしてみることをおすすめします。すべてのエージェントが応じてくれるわけではありませんが、快く見せてくれるケースも多いです。内容を確認し、もし自分のアピールしたい点とズレている部分があれば、「この経験について、もう少し具体的に追記していただけると嬉しいです」といった形で修正を依頼しましょう。この一手間が、選考結果を左右するかもしれません。

転職エージェントの登録から内定までの流れ【7ステップ】

公式サイトから登録、担当者とのキャリア面談、求人紹介・応募、書類添削・面接対策、企業との面接、内定・条件交渉、退職交渉・入社準備

転職エージェントを利用した転職活動は、一般的にどのような流れで進んでいくのでしょうか。登録から内定、そして入社準備までの具体的な7つのステップを解説します。全体像を把握しておくことで、各段階で何をすべきかが明確になり、スムーズに活動を進めることができます。

① 公式サイトから登録

まずは、利用したい転職エージェントの公式サイトにアクセスし、登録フォームから申し込みを行います。氏名、生年月日、連絡先といった基本情報に加え、最終学歴や直近の職務経歴などを入力します。多くの場合、5〜10分程度で完了する簡単な作業です。

この時点で、詳細な職務経歴書の提出を求められることもありますが、後日の面談までに準備すれば問題ないケースがほとんどです。複数のエージェントに登録する場合は、基本的な入力情報をメモ帳などにまとめておくと、効率的に登録作業を進められます。登録が完了すると、通常1週間以内にエージェントからメールや電話で連絡があり、キャリア面談の日程調整に進みます。

② 担当者とのキャリア面談

次に、担当のキャリアアドバイザーとのキャリア面談が行われます。面談形式は、対面、電話、オンライン(Web会議システム)など、エージェントや求職者の状況によって選べます。時間は60分〜90分程度が一般的です。

この面談は、転職エージェントのサポートの質を左右する最も重要なステップです。面談では、主に以下のような内容についてヒアリングされます。

  • これまでの職務経歴と実績
  • 転職を考えた理由
  • 希望する業界、職種、年収、勤務地などの条件
  • 自身の強みや弱み
  • 今後のキャリアプラン

ここで重要なのは、正直かつ具体的に自分の情報を伝えることです。事前に自己分析やキャリアの棚卸しをしておくことで、より中身の濃い面談にすることができます。この面談を通じて、アドバイザーはあなたの人物像や希望を理解し、最適な求人を紹介するための準備を整えます。

③ 求人紹介・応募

キャリア面談の内容に基づき、キャリアアドバイザーがあなたにマッチすると判断した求人を紹介してくれます。紹介方法は、メールや専用の管理画面を通じて行われるのが一般的です。

紹介された求人の中には、企業の公式サイトなどでは公開されていない「非公開求人」が含まれていることもあります。各求人について、なぜ自分にマッチすると判断したのか、その企業の魅力や懸念点、社風など、アドバイザーから詳しい説明を受けましょう。

興味を持った求人があれば、応募の意思を伝えます。応募手続きはすべてエージェントが代行してくれるため、求職者が直接企業に応募する必要はありません。応募するかどうか迷った場合も、その理由を正直に伝え、相談することが大切です。

④ 書類添削・面接対策

応募する企業が決まったら、選考プロセスに進みます。最初の関門は書類選考です。キャリアアドバイザーは、応募企業が求める人物像に合わせて、履歴書や職務経歴書の内容をより魅力的に見せるための添削を行ってくれます。客観的な視点からのアドバイスを受けることで、自己PRや志望動機の質が格段に向上します

書類選考を通過すると、次は面接です。エージェントは、応募企業ごとの面接の傾向(過去の質問内容、面接官の役職や人柄など)を把握していることが多く、それに基づいた実践的な面接対策を実施してくれます。模擬面接を行い、受け答えや立ち居振る舞いについて具体的なフィードバックをもらうことで、自信を持って本番に臨むことができます。

⑤ 企業との面接

面接の日程調整は、すべてキャリアアドバイザーが代行してくれます。あなたは希望の日時を伝えるだけでOKです。

面接当日は、これまでの対策を活かして、自分の言葉で熱意と強みを伝えましょう。面接が終わった後は、できるだけ早くアドバイザーに面接の感触や感想を報告することが重要です。上手く答えられなかった点などを共有することで、次の面接に向けた改善点が見つかります。また、あなたからのフィードバックを基に、アドバイザーが企業側へフォローを入れてくれることもあります。

一次面接、二次面接、最終面接と選考が進んでいく間も、エージェントは一貫してサポートを続けてくれます。

⑥ 内定・条件交渉

最終面接を通過し、企業から内定の通知が出ると、その連絡はまずエージェントに入ります。アドバイザーから内定の連絡を受けたら、入社するかどうかを検討します。

ここで重要な役割を果たすのが、エージェントによる「条件交渉」です。提示された給与や役職、勤務条件などについて、あなたに代わってエージェントが企業と交渉を行ってくれます。個人では言い出しにくい年収アップの交渉なども、プロであるアドバイザーが市場価値や相場観に基づいて行ってくれるため、より良い条件での入社が期待できます。

複数の企業から内定を得た場合、どの企業を選ぶべきかについても、客観的な視点からアドバイスをもらえます。

⑦ 退職交渉・入社準備

内定を承諾し、入社する企業を決めた後も、エージェントのサポートは続きます。まずは、現在勤務している会社に対して、円満に退職するための交渉が必要です。退職の意思を伝えるタイミングや伝え方、引き継ぎの進め方など、トラブルを避けるための具体的なアドバイスをもらえます。

同時に、入社に向けた準備も進めます。入社日の最終調整や、必要な書類の準備など、細かな手続きについてもエージェントが企業との間に入ってサポートしてくれるため、安心して新しいスタートを切ることができます。入社初日まで、あるいは入社後も一定期間、フォローアップしてくれるエージェントも多く存在します

転職エージェントに関するよくある質問

転職エージェントの利用を検討する際に、多くの方が抱く疑問や不安があります。ここでは、特に頻繁に寄せられる質問に対して、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

利用に料金はかかりますか?

いいえ、かかりません。 求職者は、キャリアカウンセリングから求人紹介、面接対策、内定後のサポートまで、転職エージェントが提供するすべてのサービスを完全に無料で利用できます

その理由は、転職エージェントが「成功報酬型」のビジネスモデルを採用しているためです。エージェントは、紹介した求職者が企業に入社することが決定した時点で、採用企業側から手数料(成功報酬)を受け取ります。この仕組みがあるため、求職者は一切費用を負担することなく、プロフェッショナルな支援を受けられるのです。

登録したら必ず転職しなければいけませんか?

いいえ、その必要は全くありません。 転職エージェントに登録したからといって、必ず転職しなければならないという義務は一切生じません。

「まずは自分の市場価値を知りたい」「良い求人があれば考えたい」といった、情報収集やキャリア相談の目的で利用することも可能です。実際に、キャリアアドバイザーとの面談を通じて現職の良さを再認識し、転職しないという決断をする人もいます。無理に転職を勧められることはありませんので、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

複数のエージェントに登録しても問題ないですか?

はい、全く問題ありません。むしろ、複数のエージェントに登録することは推奨されています。

複数のエージェントを併用することで、以下のようなメリットがあります。

  • より多くの求人(特に非公開求人)にアクセスできる。
  • 異なるキャリアアドバイザーから多角的なアドバイスをもらえる。
  • 担当者との相性を比較し、自分に最も合ったパートナーを見つけられる。

一般的には、総合型の大手エージェント1〜2社と、自分の希望分野に合った特化型エージェント1社、合計2〜3社程度に登録するのが効果的とされています。ただし、応募状況の管理が煩雑になるため、同じ企業に複数のエージェントから重複して応募しないように注意が必要です。

担当者からの連絡がしつこい場合はどうすればいいですか?

担当者によっては、熱心さのあまり連絡が頻繁になり、「しつこい」と感じてしまうことがあるかもしれません。その場合は、以下のような対処法があります。

  1. 希望の連絡ペースを伝える: 「連絡は週に1回、メールでお願いします」「平日の夜は連絡を控えてほしい」など、自分の希望をはっきりと伝えましょう。
  2. 担当者の変更を依頼する: 伝えても改善されない場合は、遠慮なく担当者の変更を申し出ましょう。
  3. サービスの利用を一時停止する: 転職活動を少し休みたい場合は、その旨を伝えて連絡を一時的にストップしてもらうことも可能です。

紹介された求人を断ることはできますか?

はい、もちろん断ることができます。 紹介された求人が自分の希望に合わない場合は、遠慮なく断って問題ありません。

その際、単に「興味がありません」と断るのではなく、「なぜ興味がないのか」という理由を具体的に伝えることが重要です。例えば、「業務内容が希望と違う」「企業文化が合わなそう」「給与水準が低い」といった理由をフィードバックすることで、キャリアアドバイザーはあなたの希望をより深く理解し、次に紹介してくれる求人の精度を高めることができます。

まだ転職するか決めていなくても相談できますか?

はい、相談できます。 多くの転職エージェントは、「キャリア相談」の場としても機能しています。

「今の会社に留まるべきか、転職すべきか迷っている」「自分のスキルが社外で通用するのか知りたい」「今後のキャリアプランについて専門家の意見が聞きたい」といった、漠然とした悩みや相談からでも利用することが可能です。プロのキャリアアドバイザーと話すことで、自分の考えが整理され、今後の方向性が見えてくることも少なくありません。転職を決意していなくても、キャリアについて考える良い機会として活用してみましょう。