はじめに｜20代の転職でエージェント利用がおすすめな理由

20代は、キャリアの基盤を築く上で非常に重要な時期です。新卒で入社した会社で経験を積む中で、「本当にこのままで良いのだろうか？」「もっと自分に合った仕事があるのではないか？」といった漠然とした不安や、キャリアアップへの具体的な意欲が芽生えることは決して珍しくありません。特に近年、働き方の多様化や終身雇用制度の形骸化が進む中で、20代のうちに一度、自身のキャリアを見つめ直し、より良い環境を求めて転職活動に踏み切る人は増加傾向にあります。

しかし、いざ転職しようと思っても、何から始めれば良いのか分からない方が多いのも事実です。自分一人で求人情報を探し、履歴書や職務経歴書を作成し、面接対策を行うのは想像以上に大変な作業です。特に、初めての転職や、現職で働きながらの転職活動は、時間的・精神的な負担が大きく、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。

そこで、20代の転職活動において強力な味方となるのが「転職エージェント」の存在です。転職エージェントとは、求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつき、キャリア相談から求人紹介、選考対策、さらには入社条件の交渉まで、転職活動の全プロセスを無料でサポートしてくれるサービスです。

20代が転職エージェントを利用するメリットは数多くあります。まず、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分では気づかなかった強みや適性、キャリアの可能性を発見できます。これは、今後のキャリアプランを明確にする上で非常に価値のある経験です。また、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる可能性も大きな魅力です。企業が戦略的に採用したいポジションや、応募が殺到するのを避けたい人気企業の求人など、質の高い選択肢が手に入ります。

さらに、応募書類の添削や模擬面接といった具体的な選考対策も受けられます。企業の採用担当者が見るポイントを熟知したプロの視点からアドバイスをもらえるため、選考通過率を格段に高めることができます。面接日程の調整や、自分では言い出しにくい給与・待遇の交渉を代行してくれる点も、忙しい20代にとっては心強いサポートと言えるでしょう。

特に、社会人経験がまだ浅い第二新卒の方や、未経験の業界・職種へ挑戦したいと考えている方にとって、転職エージェントのサポートは不可欠です。ポテンシャルを重視される20代の転職市場の特性を理解した上で、最適な求人を提案し、あなたの魅力を最大限に引き出す手伝いをしてくれます。

この記事では、数ある転職エージェントの中から、20代の転職に本当におすすめできるサービスを厳選してご紹介します。総合型から特化型、ハイクラス向けまで、あなたの目的や状況に合ったエージェントが必ず見つかるはずです。転職エージェントの選び方や活用法、メリット・デメリットまで網羅的に解説していますので、ぜひ最後までご覧いただき、あなたの転職活動を成功させるための一歩を踏み出してください。

一目でわかる｜20代におすすめの転職エージェント比較表

ここでは、20代の転職を検討している方に向けて、目的別におすすめの転職エージェントを一覧表にまとめました。各エージェントの特徴を比較し、自分に合ったサービスを見つけるための参考にしてください。

【総合型】幅広い求人から選びたい人向け

総合型転職エージェントは、業界や職種を問わず、多種多様な求人を保有しているのが最大の特徴です。まだ希望が固まっていない方や、様々な可能性を検討したい20代前半の方に特におすすめです。

エージェント名	主な特徴	特にこんな人におすすめ
リクルートエージェント	業界No.1の圧倒的な求人数。全年代・全職種をカバーし、転職支援実績も豊富。	まずは登録しておきたい人、多くの求人から比較検討したい人
doda	求人紹介とスカウトサービスの両方が利用可能。診断ツールも充実しており、自己分析に役立つ。	選択肢を広げつつ、企業からのアプローチも受けたい人
マイナビエージェント	20代・第二新卒のサポートに定評。中小・ベンチャー企業の求人も豊富。	初めての転職で手厚いサポートを受けたい20代
type転職エージェント	首都圏のIT・Web業界に強み。年収交渉にも定評があり、丁寧なサポートが魅力。	首都圏で働きたい人、IT業界への転職を考えている人
パソナキャリア	顧客満足度が高く、丁寧なカウンセリングが特徴。女性のキャリア支援にも力を入れている。	親身なサポートを求める人、女性ならではのキャリア相談をしたい人

【特化型】希望業界・職種が決まっている人向け

特化型転職エージェントは、特定の業界や職種に専門性を持っているのが特徴です。専門知識を持つアドバイザーから、より深く、的確なアドバイスを受けたい方におすすめです。

エージェント名	主な特徴	特にこんな人におすすめ
ギークリー	IT・Web・ゲーム業界に特化。スピーディーな対応と高いマッチング精度が強み。	IT/Web/ゲーム業界でキャリアを築きたいエンジニア・クリエイター
レバテックキャリア	ITエンジニア・クリエイター専門。高年収求人が多く、専門性の高いサポートが受けられる。	スキルを活かして年収アップを目指すIT人材
Spring転職エージェント	人材大手アデコが運営。外資系・グローバル企業に強く、専門分野ごとのコンサルタントが在籍。	語学力を活かしたい人、グローバルな環境で働きたい人
LHH転職エージェント	各業界に精通したコンサルタントが多数在籍。専門領域でのキャリアアップを目指せる。	専門性を活かした転職を考えている人

【ハイクラス】年収アップを目指したい人向け

ハイクラス向けサービスは、年収600万円以上の求人や、管理職・専門職のポジションを中心に扱っています。20代後半で一定のスキルや実績を積み、さらなるキャリアアップを目指す方におすすめです。

エージェント名	主な特徴	特にこんな人におすすめ
ビズリーチ	登録には審査あり。優良企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くプラットフォーム。	自分の市場価値を知りたい人、質の高いスカウトを受けたい人
リクルートダイレクトスカウト	審査なしで利用できるハイクラス向けスカウトサービス。年収800万円以上の求人が多数。	今すぐの転職でなくても、キャリアの選択肢を広げたい人
JACリクルートメント	管理職・専門職、外資系・グローバル企業に強み。両面型で質の高いサポートを提供。	30代以降も見据えたキャリアプランを相談したい20代後半
ASSIGN(アサイン)	20代・30代の若手ハイエンド層に特化。長期的なキャリアを見据えたサポートが強み。	コンサル・金融・IT業界などへのキャリアチェンジを目指す人
キャリアカーバー	リクルートが運営するハイクラス向け。ヘッドハンターがキャリアプランを提案。	専門性の高いヘッドハンターに相談したい人

【未経験・第二新卒】サポート重視の人向け

社会人経験が浅い方や、未経験からのキャリアチェンジを目指す20代に特化したエージェントです。手厚いサポート体制が整っており、安心して転職活動を進められます。

エージェント名	主な特徴	特にこんな人におすすめ
ウズキャリ	第二新卒・既卒・フリーターに特化。個別サポートが手厚く、入社後の定着率が高い。	就業経験に自信がない人、丁寧なカウンセリングを受けたい人
ハタラクティブ	未経験者向けの求人が豊富。人柄やポテンシャルを重視する企業の求人を多く扱う。	フリーターやニートから正社員を目指したい人
就職Shop	リクルートが運営。書類選考なしで面接に進める求人が中心。人物重視の採用。	経歴に自信はないが、意欲や人柄を評価してほしい人
第二新卒エージェントneo	第二新卒に特化したサポートを提供。1人あたり平均10時間の手厚い支援が魅力。	社会人経験3年未満で、初めての転職に不安を感じている人
Re就活エージェント	20代専門のエージェント。Web面接OKの求人や未経験者歓迎求人が多い。	20代のキャリアの可能性を幅広く探りたい人

20代におすすめの転職エージェントランキング20選

ここからは、20代の転職活動におすすめの転職エージェントを20社、それぞれの特徴や強みを詳しく解説していきます。あなたの希望や状況に最適なサービスを見つけるための参考にしてください。

① リクルートエージェント｜求人数No.1！転職支援実績も豊富

リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る、業界最大手の総合型転職エージェントです。その最大の特徴は、なんといっても圧倒的な求人数にあります。公開求人・非公開求人を合わせると、その数は他の追随を許しません。（2024年6月時点の公開求人数は約42万件、非公開求人は約22万件。参照：リクルートエージェント公式サイト）

業界・職種・エリアを問わず、あらゆる求人を網羅しているため、「まずはどんな求人があるのか幅広く見てみたい」という20代の方には最適です。大手企業からベンチャー企業、地方の優良企業まで、多様な選択肢の中から自分に合ったキャリアを探せます。

長年の実績から蓄積された転職ノウハウも豊富で、提出書類の添削や面接対策の質も非常に高いと評判です。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの経歴やスキルを客観的に分析し、最適なキャリアプランを提案してくれます。転職を考え始めたら、まず最初に登録しておくべきエージェントと言えるでしょう。

• こんな人におすすめ
  • 初めて転職活動をする20代
  • できるだけ多くの求人を比較検討したい方
  • 希望の業界や職種がまだ定まっていない方
  • 実績のある大手エージェントで安心してサポートを受けたい方

② doda｜求人探しからスカウトまで機能が充実

dodaは、パーソルキャリアが運営する大手転職サービスです。「エージェントサービス」と「スカウトサービス」の2つを同時に利用できるのが大きな特徴です。キャリアアドバイザーに相談しながら求人を探すだけでなく、企業から直接オファーが届くスカウト機能も活用することで、転職活動の幅が大きく広がります。

求人数もリクルートエージェントに次ぐ規模を誇り、多種多様な求人の中から自分に合った仕事を見つけられます。（2024年6月時点の公開求人数は約25万件。参照：doda公式サイト）また、「年収査定」「キャリアタイプ診断」といった自己分析に役立つツールが充実している点も20代にとって嬉しいポイントです。これらのツールを活用することで、自身の市場価値や強みを客観的に把握し、キャリアの方向性を定めるのに役立ちます。

全国各地で定期的に開催される「doda転職フェア」は、多くの企業と直接話せる貴重な機会です。情報収集の場としても非常に有用なので、タイミングが合えば参加してみることをおすすめします。

• こんな人におすすめ
  • エージェントからの紹介だけでなく、企業からのスカウトも受けたい方
  • 自己分析ツールを使って自分の強みや適性を知りたい方
  • 転職イベントなどで積極的に情報収集したい方

③ マイナビエージェント｜20代・第二新卒のサポートに定評

マイナビエージェントは、特に20代や第二新卒の転職サポートに強みを持つ転職エージェントです。新卒採用で圧倒的な知名度を誇る「マイナビ」が運営しているため、若手人材の採用に積極的な企業との太いパイプを持っています。

中小・ベンチャー企業の求人も豊富で、大手だけでなく成長企業でスキルを磨きたいと考えている20代にマッチする求人が見つかりやすいのが特徴です。キャリアアドバイザーのサポートは非常に丁寧で、初めての転職で不安が多い方でも安心して相談できます。職務経歴書の書き方から面接での受け答えまで、一人ひとりの状況に合わせて親身にアドバイスをくれます。

各業界の転職市場に精通した「業界専任制」のキャリアアドバイザーが担当してくれるため、専門的な相談にも対応可能です。手厚いサポートを受けながら、着実に転職活動を進めたい20代には最適なエージェントの一つです。

• こんな人におすすめ
  • 社会人経験が浅い第二新卒の方
  • 初めての転職で、手厚いサポートを希望する方
  • 中小・ベンチャー企業への転職に興味がある方

④ type転職エージェント｜IT・Web業界に強く、手厚いサポート

type転職エージェントは、キャリアデザインセンターが運営する転職エージェントで、特に首都圏のIT・Web業界や営業職の転職に強みを持っています。長年の実績から、ITエンジニアやWebクリエイター、コンサルタントといった専門職の求人を豊富に保有しています。

このエージェントの魅力は、一人ひとりにかけるサポートの手厚さです。カウンセリングに時間をかけ、求職者の希望やスキル、キャリアプランを深く理解した上で、最適な求人を提案してくれます。また、年収交渉に強いことでも知られており、多くの転職者が年収アップを実現しています。

独自のノウハウに基づいた面接対策や書類添削は質が高く、選考通過率の向上に大きく貢献します。首都圏でIT・Web業界への転職を考えている20代であれば、登録しておいて損はないでしょう。

• こんな人におすすめ
  • IT・Web業界や営業職への転職を希望する方
  • 首都圏での勤務を考えている方
  • 年収アップを目指したい方
  • 丁寧で質の高いサポートを受けたい方

⑤ パソナキャリア｜顧客満足度が高く、女性の転職にも強い

パソナキャリアは、人材サービス大手のパソナグループが運営する転職エージェントです。オリコン顧客満足度調査の転職エージェント部門で、長年にわたり高い評価を獲得していることで知られています。その理由は、利益優先ではなく、求職者のキャリアを第一に考えた親身なサポート体制にあります。

キャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、長期的な視点でのキャリアプランニングを手伝ってくれます。性急に転職を勧めるのではなく、求職者のペースに合わせてじっくりと伴走してくれるスタイルが特徴です。

また、「女性活躍推進」を掲げ、女性の転職支援に特に力を入れています。女性のキャリアアドバイザーも多く在籍しており、ライフイベントとキャリアの両立など、女性ならではの悩みを相談しやすい環境が整っています。親身なサポートを求めたい方や、今後のキャリアに悩む20代女性に特におすすめです。

• こんな人におすすめ
  • キャリアについてじっくり相談したい方
  • ライフイベントを見据えたキャリアプランを考えたい女性
  • 丁寧で温かみのあるサポートを希望する方

⑥ ウズキャリ｜第二新卒・フリーターに特化した手厚い支援

ウズキャリは、第二新卒、既卒、フリーターといった20代の若手層に特化した就職・転職支援サービスです。経歴に自信がない方でも安心して利用できるよう、非常に手厚いサポート体制を構築しています。

最大の特徴は、一人ひとりに合わせたオーダーメイド型のカウンセリングです。キャリアアドバイザーがマンツーマンでじっくりと向き合い、平均で20時間以上もの時間をかけてサポートを行います。この丁寧なサポートにより、入社後の定着率が非常に高い（95%以上）という実績を誇ります。（参照：ウズキャリ公式サイト）

紹介する企業は、ウズキャリの担当者が実際に訪問し、労働環境や教育体制などを厳しくチェックした優良企業のみ。ブラック企業を徹底的に排除しているため、安心して働き始められます。経歴に不安があるけれど、正社員としてキャリアを築きたい20代にとって、心強い味方となるでしょう。

• こんな人におすすめ
  • 第二新卒、既卒、フリーターの方
  • 経歴に自信がなく、丁寧なサポートを受けたい方
  • 自分に合った仕事をじっくり探したい方
  • 入社後のミスマッチを避けたい方

⑦ ハタラクティブ｜未経験からの正社員就職を徹底サポート

ハタラクティブは、レバレジーズが運営する20代向けの就職・転職支援サービスです。特にフリーターや既卒、高卒など、未経験から正社員を目指す若者のサポートに特化しています。

「学歴・経歴不問」の求人を多数保有しており、人柄やポテンシャルを重視して採用する企業の紹介を得意としています。キャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、あなたの強みや適性を見つけ出し、それに合った求人を提案してくれます。

書類選考の通過率は非常に高く、面接対策も企業ごとに行うなど、徹底したサポートが受けられます。これまで正社員として働いた経験がない方でも、安心して転職活動に臨むことができます。未経験から正社員へのキャリアチェンジを目指す20代にとって、最適なサービスの一つです。

• こんな人におすすめ
  • フリーター、既卒、ニートから正社員を目指したい方
  • 未経験の業界・職種に挑戦したい方
  • 学歴や職歴に自信がない方

⑧ 就職Shop｜書類選考なしで面接に進める求人が多数

就職Shopは、リクルートが運営する若者向けの対面型就職支援サービスです。最大の特徴は、登録されている求人のほとんどが「書類選考なし」で面接に進める点です。学歴や職歴といった経歴ではなく、人物本位の採用を行っている企業を厳選して紹介しています。

キャリアコーディネーターが直接企業を訪問し、職場の雰囲気や働く人の様子などを取材しているため、求人票だけでは分からないリアルな情報を得られます。面談を通してあなたの意欲やポテンシャルを理解し、あなたに合った企業を紹介してくれるため、ミスマッチが起こりにくいのも魅力です。

「経歴に自信はないけれど、やる気や人柄を評価してほしい」と考える20代にとって、大きなチャンスを提供してくれるサービスです。

• こんな人におすすめ
  • 書類選考で落ちてしまうことが多い方
  • 経歴よりも人柄や意欲で勝負したい方
  • 職場のリアルな情報を知った上で応募したい方

⑨ 第二新卒エージェントneo｜第二新卒に特化した丁寧なサポート

第二新卒エージェントneoは、その名の通り第二新卒（社会人経験3年以内）の転職支援に特化したサービスです。若手人材のサポートに豊富な実績とノウハウを持っています。

一人ひとりの求職者に対して、平均10時間という手厚いサポートを提供しているのが大きな特徴です。キャリア相談から求人紹介、面接対策まで、専任のキャリアアドバイザーが徹底的に伴走してくれます。社会人経験が浅い第二新卒ならではの悩みや不安に寄り添い、的確なアドバイスをもらえます。

未経験者歓迎の求人も多く、職種転換（キャリアチェンジ）を目指す20代にもおすすめです。初めての転職で何から始めれば良いか分からないという方は、ぜひ相談してみましょう。

• こんな人におすすめ
  • 社会人経験3年未満の第二新卒の方
  • 初めての転職で手厚いサポートを希望する方
  • キャリアチェンジを考えている方

⑩ Re就活エージェント｜20代専門で未経験者歓迎求人が豊富

Re就活エージェントは、日本で唯一の20代専門転職サイト「Re就活」が提供するエージェントサービスです。20代のキャリア形成を熟知したキャリアアドバイザーが、転職を徹底サポートしてくれます。

取り扱う求人は、未経験者歓迎やポテンシャル採用のものが中心で、その数は業界最大級です。新しい業界や職種にチャレンジしたい20代にとって、豊富な選択肢の中から可能性を探ることができます。

Web面接に対応している求人も多く、地方在住の方や、働きながら効率的に転職活動を進めたい方にも便利です。20代の転職市場の動向や、同世代の転職事例など、リアルな情報を提供してくれるのも心強いポイントです。

• こんな人におすすめ
  • 20代で転職を考えているすべての方
  • 未経験の仕事に挑戦したい方
  • キャリアの可能性を幅広く探りたい方

⑪ JACリクルートメント｜ハイクラス・ミドルクラス転職の決定版

JACリクルートメントは、管理職・専門職といったハイクラス・ミドルクラスの転職支援に特化したエージェントです。特に外資系企業やグローバル企業への転職に強みを持ち、30代・40代を中心に高い支持を得ていますが、20代後半で専門性を高めたい方にもおすすめです。

特徴は、一人のコンサルタントが企業と求職者の両方を担当する「両面型」のスタイルを採用している点です。これにより、企業のニーズや文化を深く理解した上で、精度の高いマッチングが実現します。

年収600万円以上の求人が中心となるため、ある程度の経験やスキルが求められますが、キャリアアップを目指す20代後半の方にとっては、挑戦する価値のあるエージェントです。将来的な海外勤務や、より専門性の高いポジションを目指すなら、登録を検討してみましょう。

• こんな人におすすめ
  • 専門スキルを活かしてキャリアアップしたい20代後半の方
  • 年収アップを目指している方
  • 外資系・グローバル企業への転職に興味がある方

⑫ ビズリーチ｜高年収のスカウトが届くハイクラス向けサイト

ビズリーチは、厳選された企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く、ハイクラス向けの転職プラットフォームです。利用には審査があり、一定のキャリアやスキルを持つ人材が対象となります。

職務経歴書を登録しておくと、あなたの経歴に興味を持った企業やヘッドハンターからスカウトが届きます。自分では探せなかったような優良企業や、非公開の重要なポジションのオファーが来ることもあり、自身の市場価値を確かめる絶好の機会になります。

エージェントとは異なり、能動的に求人を探すというよりは「待ち」のスタイルが基本ですが、キャリアの選択肢を広げる上で非常に有効です。現在の自分のスキルがどれくらい評価されるのか知りたい20代後半の方におすすめです。

• こんな人におすすめ
  • 自分の市場価値を客観的に知りたい方
  • 質の高いスカウトを受け取りたい方
  • 今すぐの転職は考えていないが、良い機会があれば検討したい方

⑬ リクルートダイレクトスカウト｜ハイクラス向けのヘッドハンティング型

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営するハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サービスです。ビズリーチと似たスカウト型のサービスですが、こちらは登録に審査がないため、誰でも気軽に利用を開始できます。

年収800万円～2,000万円クラスの求人が多数登録されており、登録したレジュメを見たヘッドハンターや企業から直接スカウトが届きます。自分では思いもよらなかった業界や企業からのアプローチがあるかもしれません。

こちらも「待ち」のスタイルが中心ですが、優秀なヘッドハンターと繋がることで、長期的なキャリアプランの相談に乗ってもらえることもあります。20代のうちからキャリアの選択肢を広げておきたいと考える、向上心のある方は登録しておくと良いでしょう。

• こんな人におすすめ
  • ハイクラス転職に興味があるすべての方
  • 審査なしでスカウトサービスを試してみたい方
  • キャリアの可能性を広げたい方

⑭ ギークリー｜IT・Web・ゲーム業界に特化した専門エージェント

ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界の転職に特化した専門エージェントです。エンジニア、クリエイター、ゲームプランナーなど、この分野の職種を幅広くカバーしています。

業界に特化しているため、キャリアアドバイザーは専門知識が豊富です。技術的な話もスムーズに通じ、あなたのスキルや経験を的確に評価した上で、最適な求人を提案してくれます。ギークリーが保有する非公開求人は約20,000件以上（2024年6月時点）と、特化型ながら非常に豊富な選択肢を持っています。（参照：ギークリー公式サイト）

スピーディーな対応にも定評があり、登録から内定までの期間が短いことも特徴の一つです。IT・Web・ゲーム業界でキャリアを築いていきたい20代には、必須とも言えるエージェントです。

• こんな人におすすめ
  • ITエンジニア、Webデザイナー、ゲームクリエイターなどの方
  • 専門性の高いアドバイスを受けたい方
  • スピーディーに転職活動を進めたい方

⑮ レバテックキャリア｜ITエンジニア・クリエイター専門で高年収も

レバテックキャリアは、レバレジーズが運営するITエンジニアとクリエイターの転職に特化したエージェントです。IT業界に精通したキャリアアドバイザーが、技術的なスキルやキャリアパスを深く理解した上でサポートしてくれます。

特に、高年収・高待遇の求人を多く保有しているのが強みで、スキルを正当に評価され、年収アップを実現した転職者が多数います。企業との強いリレーションを活かし、職場の雰囲気や開発環境といった内部情報にも詳しいため、入社後のミスマッチを防ぎやすいのも魅力です。

年間3,000回以上、企業に足を運んでヒアリングを行っているため、情報の鮮度と質は非常に高いです。スキルを活かしてキャリアアップと年収増を目指す20代のIT人材に最適です。

• こんな人におすすめ
  • ITエンジニア、Webクリエイターとしてキャリアアップしたい方
  • 自分の技術力を正当に評価され、年収を上げたい方
  • 企業の開発環境など、詳細な情報を知りたい方

⑯ ASSIGN(アサイン)｜20代・30代のハイクラス転職に強み

ASSIGN（アサイン）は、20代・30代の若手ハイエンド層（ハイクラス層）の転職支援に特化したエージェントです。特にコンサルティングファーム、金融、IT業界といったトップ企業への転職実績が豊富です。

単に求人を紹介するだけでなく、求職者の価値観やキャリアビジョンを分析し、長期的な視点でのキャリア戦略を一緒に考えてくれるのが大きな特徴です。独自のAIキャリアシミュレーション「VIEW」を使うことで、自身の経歴から見えてくるキャリアの可能性を可視化できます。

目先の転職だけでなく、30代、40代になったときのキャリアまで見据えたサポートを受けたい、向上心の高い20代におすすめです。

• こんな人におすすめ
  • コンサル、金融、大手事業会社などへの転職を目指す方
  • 長期的なキャリアプランを専門家と相談したい方
  • 自分の市場価値やキャリアの可能性を具体的に知りたい方

⑰ LHH転職エージェント｜コンサルタントの専門性が高い

LHH転職エージェントは、世界最大級の人材サービス企業アデコグループに属する転職支援サービスです。旧Spring転職エージェントのブランドを統合し、さらに専門性を高めています。

最大の特徴は、各業界や職種ごとに専門チームが編成されており、その分野のプロフェッショナルであるコンサルタントが担当してくれる点です。コンサルタントは、求職者と企業の双方を担当する「360度式コンサルティング」を行っており、情報の精度とマッチングの質が非常に高いのが魅力です。

専門分野でのキャリアを深めたい、あるいは特定のスキルを活かして転職したいと考えている20代にとって、頼りになるパートナーとなるでしょう。

• こんな人におすすめ
  • 自分の専門性を活かした転職をしたい方
  • 業界の深い知識を持つコンサルタントに相談したい方
  • 質の高いマッチングを求める方

⑱ Spring転職エージェント｜アデコが運営するグローバル転職に強い

Spring転職エージェントは、LHH転職エージェントにブランド統合されましたが、その強みは引き継がれています。特に外資系企業や日系グローバル企業の求人に強く、語学力を活かした転職を目指す20代におすすめです。

世界60の国と地域に拠点を持つアデコグループのネットワークを活かし、他では見つからないようなグローバルな求人を紹介してもらえる可能性があります。各分野の専門知識を持つコンサルタントが、あなたのキャリアプランに合わせた最適な道を提案してくれます。

グローバルな環境で活躍したい、自分の専門性と語学力を武器にキャリアアップしたいという意欲のある20代は、LHH転職エージェントに登録してみましょう。

• こんな人におすすめ
  • 外資系・グローバル企業で働きたい方
  • 英語などの語学力を活かしたい方
  • 海外勤務も視野に入れている方

⑲ キャリアカーバー｜リクルート運営のハイクラス向けヘッドハンティング

キャリアカーバーは、リクルートが運営する経営層・エグゼクティブ層向けのヘッドハンティングサービスです。リクルートダイレクトスカウトと同様にスカウト型のサービスですが、より厳選されたヘッドハンターが登録しているのが特徴です。

年収800万円以上の求人が中心で、事業責任者やマネジメント層など、企業の根幹を担うポジションのスカウトが期待できます。20代で利用するにはハードルが高いかもしれませんが、若くして高い実績を上げている方や、特定の分野で突出したスキルを持つ方であれば、声がかかる可能性は十分にあります。

将来的なキャリアのゴールとして、このようなハイクラスな世界があることを知っておくだけでも価値があります。

• こんな人におすすめ
  • 高い専門性や実績を持つ20代後半の方
  • 経営層やマネジメント職に興味がある方
  • トップクラスのヘッドハンターと繋がりたい方

⑳ Geekly(ギークリー)｜IT・Web・ゲーム業界の転職に特化

※⑭で紹介したギークリーと同じサービスです。
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した、専門性の高い転職エージェントです。この業界を目指す20代にとって、非常に頼りになる存在です。

最大の強みは、業界知識の深さとマッチング精度の高さです。キャリアアドバイザーが求職者のスキルセットや技術志向を正確に理解し、企業の開発環境やカルチャーと照らし合わせながら、最適な求人を厳選してくれます。このため、入社後のミスマッチが少なく、長期的なキャリア形成に繋がります。

また、ギークリーだけの独占求人や非公開求人も豊富に保有しており、思わぬ優良企業との出会いも期待できます。スピーディーな選考プロセスも魅力で、急いで転職先を決めたい方にも対応可能です。IT・Web・ゲーム業界での転職を成功させたいなら、必ず登録しておきたいエージェントです。

• こんな人におすすめ
  • ITエンジニア、Webデザイナー、ゲームクリエイターなどの方
  • 専門性の高いアドバイスを受けたい方
  • スピーディーに転職活動を進めたい方

【状況・目的別】20代におすすめの転職エージェントの選び方

数ある転職エージェントの中から、自分に最適な一社を見つけることは、転職成功の第一歩です。ここでは、20代の皆さんの状況や目的に合わせて、どのようなエージェントを選ぶべきかを具体的に解説します。

20代前半・第二新卒におすすめのエージェント

社会人経験が1年から3年程度の20代前半や第二新卒の方は、ポテンシャルの高さを評価される一方で、実務経験のアピールに悩むことが多い年代です。この時期の転職では、実績よりも今後の成長性や学習意欲を重視してくれる企業とのマッチングが重要になります。

そのため、手厚いサポート体制が整っているエージェントを選ぶのがおすすめです。職務経歴書の書き方一つとっても、何をどう書けばポテンシャルを伝えられるのか、プロの視点からのアドバイスは非常に有効です。

• おすすめのエージェントタイプ:
  • 20代・第二新卒特化型: 若手層の支援に特化したノウハウが豊富。同じ境遇の転職者を数多く支援しているため、的確なアドバイスが期待できます。
  • サポート重視の総合型: 大手の中でも、特に若手へのサポートに定評があるエージェント。求人数も多く、幅広い選択肢から検討できます。
• 具体的なエージェント例:
  • マイナビエージェント: 20代のサポートに定評があり、初めての転職でも安心。
  • ウズキャリ: 第二新卒に特化し、非常に手厚い個別サポートが魅力。
  • 第二新卒エージェントneo: 同じく第二新卒専門で、丁寧なカウンセリングが受けられます。
  • 就職Shop: 書類選考なしの求人が多く、人柄や意欲を評価してほしい場合に最適。

20代後半におすすめのエージェント

20代後半になると、5年以上の社会人経験を積み、ある程度の専門性や実績が身についてきます。転職市場では「若さ」というポテンシャルに加えて、「即戦力」として貢献できるスキルが求められるようになります。キャリアの方向性も定まり、年収アップや役職への昇進など、より具体的な目標を持って転職活動に臨む方が多いでしょう。

この年代の方には、幅広い求人を持ちつつも、専門領域に強いコンサルタントが在籍するエージェントが適しています。これまでの経験を棚卸しし、市場価値を正しく評価してくれるパートナーを見つけることが重要です。

• おすすめのエージェントタイプ:
  • 大手総合型: 豊富な求人の中から、経験を活かせるポジションや、少し挑戦的なポジションを探せます。
  • ハイクラス向け: 年収アップやキャリアアップを明確に目指すなら、ハイクラス求人に特化したサービスも視野に入れましょう。
  • 業界特化型: 自身の専門性をさらに深めたい場合、その業界に特化したエージェントが持つ専門知識や非公開求人は非常に魅力的です。
• 具体的なエージェント例:
  • リクルートエージェント: 圧倒的な求人数で、経験者向けの求人も豊富。
  • doda: スカウト機能も活用し、自分の市場価値を確かめながら活動できます。
  • JACリクルートメント: 管理職や専門職を目指すなら。外資系にも強いです。
  • ビズリーチ: スカウトを通じて、自身のキャリアの可能性を広げたい場合に。

未経験職種に挑戦したい20代におすすめのエージェント

20代は、ポテンシャルを評価されて未経験の職種にキャリアチェンジできる最後のチャンスとも言われています。これまでの経験とは異なる分野に挑戦したいと考えるなら、「未経験者歓迎」の求人を多く扱っているエージェントを選ぶことが絶対条件です。

重要なのは、なぜその職種に挑戦したいのか、これまでの経験をどう活かせるのかを論理的に説明できるように準備することです。エージェントには、そのストーリー作りを手伝ってもらいましょう。

• おすすめのエージェントタイプ:
  • 若手・未経験特化型: 未経験からの転職支援ノウハウが豊富。どのようなアピールが有効か熟知しています。
  • 大手総合型: 求人数が多いため、未経験者を受け入れている求人も必然的に多くなります。異業種への転職実績も豊富です。
• 具体的なエージェント例:
  • ハタラクティブ: 未経験からの正社員就職に特化しており、サポートが手厚い。
  • Re就活エージェント: 20代専門で、未経験者歓迎求人が非常に多い。
  • リクルートエージェント / doda: 幅広い業界の求人を扱っているため、キャリアチェンジの選択肢も豊富。

キャリアアップ・年収増を目指す20代におすすめのエージェント

これまでの経験を活かして、より高いポジションや年収を目指す転職は、20代後半の方にとって大きな目標の一つです。これを実現するためには、自分のスキルや実績を正しく評価し、高いレベルの求人を紹介してくれるエージェントの力が不可欠です。

特に、年収交渉は個人で行うのが難しい部分でもあるため、交渉力に定評のあるエージェントを選ぶと心強いでしょう。

• おすすめのエージェントタイプ:
  • ハイクラス・スカウト型: 高年収求人に特化しており、効率的にハイクラス転職を目指せます。
  • 業界特化型: 特定の業界で専門性を高めることが年収アップに繋がる場合、その業界に強いエージェントが最適です。
  • 交渉力に定評のあるエージェント: 総合型の中でも、年収交渉の実績が豊富なエージェントを選びましょう。
• 具体的なエージェント例:
  • ビズリーチ / リクルートダイレクトスカウト: 質の高いスカウトでキャリアアップの機会を探せます。
  • JACリクルートメント: 管理職・専門職へのステップアップに強い。
  • レバテックキャリア (IT業界): スキルを正当に評価され、高年収を実現しやすい。
  • type転職エージェント: 年収交渉に定評があります。
  • ASSIGN: 若手ハイエンド層に特化し、戦略的なキャリアアップを支援。

女性のキャリアを支援する転職エージェント

女性の場合、結婚・出産といったライフイベントとキャリアをどう両立させるかという視点も、転職を考える上で重要になります。産休・育休制度の取得実績や、女性管理職の割合、時短勤務の柔軟性など、働きやすさに関わる情報をしっかり確認したいところです。

女性のキャリア支援に力を入れているエージェントは、こうした企業内部の情報を豊富に持っており、女性ならではの悩みに寄り添ったアドバイスを提供してくれます。

• おすすめのエージェントタイプ:
  • 女性支援に強みを持つエージェント: 女性のキャリアアドバイザーが多く在籍し、相談しやすい環境が整っています。
  • 大手総合型: 多様な働き方を推進する企業の求人を多く扱っています。
• 具体的なエージェント例:
  • パソナキャリア: 女性の活躍推進に積極的で、親身なサポートが受けられます。
  • type転職エージェント: 女性向けの転職支援サービスも展開しており、ノウハウが豊富。
  • マイナビエージェント: 若手女性のキャリア相談にも丁寧に対応してくれます。

失敗しない！20代向け転職エージェントの選び方5つのポイント

自分に合った転職エージェントを選ぶことは、転職活動の成否を左右する重要な要素です。ここでは、20代の方がエージェント選びで失敗しないための5つの具体的なポイントを解説します。

① 「総合型」と「特化型」の違いを理解して選ぶ

転職エージェントは、大きく「総合型」と「特化型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合わせて選ぶことが基本です。

総合型エージェントの特徴とおすすめな人

総合型エージェントは、業界や職種を限定せず、幅広い求人を扱っているのが特徴です。

• メリット:
  • 求人数が圧倒的に多い: 大手からベンチャーまで、多様な企業の求人に出会えます。
  • 幅広い選択肢: 自分の知らなかった業界や職種を知るきっかけになり、キャリアの可能性が広がります。
  • 転職ノウハウが豊富: 多くの転職者を支援してきた実績から、汎用性の高いサポートが受けられます。
• デメリット:
  • アドバイザーの専門性が特定の分野に偏っていない場合がある。
  • 求人数が多すぎて、自分に合う求人が埋もれてしまうことがある。

総合型エージェントは、まだキャリアの方向性が定まっていない20代前半の方や、初めて転職活動をする方、様々な業界を比較検討したい方におすすめです。まずは大手総合型エージェントに登録し、市場の全体像を掴むのが王道と言えるでしょう。代表的なエージェントには、リクルートエージェントやdodaがあります。

特化型エージェントの特徴とおすすめな人

特化型エージェントは、IT・Web、医療、金融、アパレルなど、特定の業界や、エンジニア、営業職、ハイクラス層といった特定の職種・領域に専門性を持っています。

• メリット:
  • 専門知識が豊富: アドバイザーが業界動向や専門用語に精通しており、深いレベルの相談が可能です。
  • 質の高い非公開求人: その業界ならではの優良企業の非公開求人や独占求人を保有していることが多いです。
  • 精度の高いマッチング: あなたのスキルや経験を的確に理解し、マッチ度の高い求人を提案してくれます。
• デメリット:
  • 扱っている求人の絶対数が少ない。
  • 希望する業界以外へのキャリアチェンジの相談には向かない。

特化型エージェントは、進みたい業界や職種が明確に決まっている方や、専門性を活かしてキャリアアップしたい20代後半の方におすすめです。例えば、ITエンジニアならギークリーやレバテックキャリア、ハイクラスを目指すならJACリクルートメントなどが挙げられます。

② 20代向けの求人数が多いか確認する

エージェントが保有する求人の総数も重要ですが、それ以上に「20代をターゲットにした求人」がどれだけあるかが重要です。特に、第二新卒や未経験者歓迎のポテンシャル採用枠を多く持っているエージェントは、20代の転職に強いと言えます。

各エージェントの公式サイトで公開求人を検索し、「20代歓迎」「第二新卒歓迎」「未経験OK」といったキーワードで絞り込んでみましょう。その結果、どれくらいの求人がヒットするかを確認することで、そのエージェントが若手層の採用にどれだけ力を入れているかの目安になります。マイナビエージェントやRe就活エージェントなどは、特に20代向けの求人を豊富に扱っています。

③ サポート体制の手厚さで選ぶ

転職エージェントの価値は、求人紹介だけではありません。むしろ、キャリア相談や書類添削、面接対策といったサポートの質こそが、転職成功の鍵を握ります。特に、社会人経験が浅く、転職活動に不慣れな20代にとっては、このサポート体制の手厚さが非常に重要になります。

• チェックすべきサポート内容:
  • カウンセリングの丁寧さ: あなたの話をじっくり聞いて、キャリアプランを一緒に考えてくれるか。
  • 書類添削の質: あなたの強みを引き出すような、具体的な添削をしてくれるか。
  • 面接対策の具体性: 企業ごとの傾向を踏まえた、実践的な模擬面接などを行ってくれるか。
  • 連絡の頻度やスピード: 相談したいときに迅速に対応してくれるか。

サポートの手厚さは、公式サイトの情報だけでは判断しにくい部分もあります。ウズキャリや第二新卒エージェントneoのように「手厚いサポート」を明確に謳っているエージェントや、パソナキャリアのように顧客満足度の高さを強みにしているエージェントは、質の高いサポートが期待できるでしょう。

④ キャリアアドバイザーとの相性を見極める

転職活動は、キャリアアドバイザーとの二人三脚で進めていくことになります。そのため、担当してくれるアドバイザーとの相性は、転職活動の満足度を大きく左右する非常に重要な要素です。

どんなに評判の良いエージェントでも、担当者との相性が悪ければ、ストレスを感じたり、納得のいくサポートが受けられなかったりする可能性があります。

• 相性を見極めるポイント:
  • 話しやすいか: 自分の考えや不安を素直に話せる相手か。
  • 自分のキャリアを真剣に考えてくれるか: 利益優先ではなく、あなたの将来を第一に考えてくれていると感じられるか。
  • 提案力があるか: 自分の希望を汲み取りつつ、新しい視点や可能性を提案してくれるか。
  • 専門知識があるか: 希望する業界や職種に関する知識が豊富で、頼りになるか。

初回の面談は、お互いを見極める場です。「この人とは合わないな」と感じた場合は、遠慮せずに担当者の変更を申し出ることも可能です。良いパートナーを見つけることが、転職成功への近道です。

⑤ 口コミや評判を参考にしすぎない

転職エージェントを選ぶ際、インターネット上の口コミや評判を参考にする方は多いでしょう。しかし、口コミはあくまで個人の感想であり、それを鵜呑みにしすぎるのは危険です。

なぜなら、転職エージェントの満足度は、前述の通り「担当者との相性」に大きく依存するからです。ある人にとっては最高の担当者でも、別の人にとっては合わないというケースは頻繁に起こります。また、転職の結果（成功したか、失敗したか）によっても、エージェントへの評価は大きく変わってきます。

口コミは参考程度に留め、最終的には自分自身で複数のエージェントに登録し、実際に面談を受けてみて、その対応や雰囲気を肌で感じて判断することが最も確実で後悔のない選び方です。

そもそも転職エージェントとは？転職サイトとの違いを解説

転職活動を始めると「転職エージェント」と「転職サイト」という2つの言葉をよく目にします。どちらも転職を支援するサービスですが、その仕組みや役割は大きく異なります。両者の違いを正しく理解し、効果的に使い分けることが重要です。

転職エージェントのサービス内容と仕組み

転職エージェントは、「人材紹介サービス」とも呼ばれ、求職者と企業の間に入り、マッチングを支援するサービスです。最大の特徴は、キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が求職者一人ひとりにつき、マンツーマンでサポートしてくれる点です。

【転職エージェントの主なサービス内容】

• キャリアカウンセリング: 転職の目的や希望、キャリアプランなどをヒアリングし、キャリアの方向性を整理する。
• 求人紹介: カウンセリング内容に基づき、膨大な求人の中から最適なものを厳選して紹介する。一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえることも多い。
• 書類添削: 履歴書や職務経歴書の効果的な書き方をアドバイスし、添削を行う。
• 面接対策: 企業の傾向に合わせた面接対策や模擬面接を実施する。
• 選考スケジュールの調整: 企業との面接日程などを代行して調整する。
• 条件交渉: 内定後、給与や待遇、入社日など、本人に代わって企業と交渉する。
• 退職・入社サポート: 円満退職のためのアドバイスや、入社までの手続きをサポートする。

これらのサービスはすべて無料で利用できます。なぜなら、転職エージェントは、紹介した人材が企業に入社した時点で、その企業から「成功報酬」として年収の一定割合を受け取るビジネスモデルだからです。求職者にとっては、プロのサポートを無料で受けられる非常にメリットの大きい仕組みです。

転職サイトとの違いは？

一方、転職サイトは、企業が掲載した求人情報を集めたWebサイトです。求職者は自分でサイトにアクセスし、希望の条件で求人を検索して、興味のある企業に直接応募します。

転職エージェントとの最も大きな違いは、「担当者の介在の有無」です。転職サイトは基本的に自分一人で活動を進める必要があります。

項目	転職エージェント	転職サイト
主体	キャリアアドバイザーと二人三脚	自分自身
サポート	手厚いサポートあり（相談、添削、対策、交渉など）	基本的になし（自分で全て行う）
求人	公開求人＋非公開求人	公開求人のみ
応募プロセス	アドバイザー経由で応募	自分で直接応募
活動ペース	アドバイザーと相談しながら進める	自分のペースで進められる
費用	無料	無料
向いている人	・初めての転職で不安な人 ・相談しながら進めたい人 ・非公開求人を見たい人	・自分のペースで活動したい人 ・応募したい企業が明確な人 ・多くの求人を自分で探したい人

転職エージェントと転職サイトの使い分け方

どちらか一方だけを使うのではなく、両者を併用するのが最も効果的です。

1. まずは転職サイトに登録して情報収集
   リクナビNEXTやマイナビ転職といった大手の転職サイトに登録し、どのような求人があるのか、自分のスキルや経験でどのくらいの年収が狙えるのか、市場の全体像を掴みましょう。気になる求人があれば「気になるリスト」などに入れておきます。
2. 次に転職エージェントに登録して相談
   転職サイトで得た情報を元に、2〜3社の転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとの面談を受けます。面談では、転職サイトで気になった求人について意見を聞いたり、自分では見つけられなかった非公開求人を紹介してもらったりします。プロの視点から客観的なアドバイスをもらうことで、キャリアプランがより具体的になります。
3. 活動中は両方をチェック
   転職活動が本格化したら、エージェントからの紹介を待ちつつ、自分でも転職サイトを定期的にチェックし、新しい求人がないか探します。もし転職サイトで良い求人を見つけたら、その企業をエージェント経由で応募できないか相談してみるのも一つの手です。エージェントがその企業と取引があれば、推薦状を添えて応募してくれるため、選考が有利に進む可能性があります。

このように、転職サイトで「広く」、転職エージェントで「深く」情報を得るという使い分けをすることで、効率的かつ納得のいく転職活動を進めることができます。

20代が転職エージェントを利用する5つのメリット

転職エージェントの利用は、特に転職経験の少ない20代にとって多くのメリットがあります。ここでは、その中でも特に大きな5つのメリットについて詳しく解説します。

① 非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用する最大のメリットの一つが、一般の転職サイトなどには掲載されていない「非公開求人」を紹介してもらえる点です。転職エージェントが扱う求人のうち、実に半数以上が非公開求人であるとも言われています。

企業が求人を非公開にする理由は様々です。

• 戦略的な採用: 新規事業の立ち上げメンバーや、経営幹部候補など、競合他社に知られたくない重要なポジションを極秘に募集したい場合。
• 応募の殺到を避けたい: 人気企業や好条件の求人で、応募が殺到して採用業務が麻痺するのを防ぎたい場合。エージェントに候補者をスクリーニングしてもらうことで、効率的に採用活動を進められます。
• 採用コストの抑制: 転職サイトに求人を掲載すると費用がかかるが、エージェント経由なら採用が決定するまでコストが発生しないため、特定のポジションだけをエージェントに依頼するケース。

こうした非公開求人には、優良企業や待遇の良いポジションが多く含まれている傾向があります。自分一人で転職活動をしているだけでは決して出会えないような、質の高い選択肢にアクセスできることは、転職エージェントを利用する非常に大きなアドバンテージです。

② プロによる客観的なキャリア相談ができる

自分自身の強みや市場価値は、意外と自分では客観的に把握できていないものです。「自分には大したスキルなんてない」と思っていても、プロの視点から見れば、それは他社で高く評価される貴重な経験かもしれません。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、数多くの求職者と企業を見てきた転職のプロです。キャリア面談を通じて、あなたの経歴やスキルを深掘りし、自分では気づかなかった強みや適性、キャリアの可能性を言語化してくれます。

「今の会社に残るべきか、転職すべきか」「今後どんなキャリアを築いていけば良いか」といった漠然とした悩みに対しても、転職市場の動向や様々な事例を踏まえながら、具体的なアドバイスをくれます。このプロセスを通じて、自分のキャリアに対する解像度が上がり、自信を持って転職活動に臨めるようになります。

③ 応募書類の添削や面接対策をしてもらえる

職務経歴書や履歴書は、企業に自分をアピールするための重要なツールですが、特に20代の場合、何をどう書けば良いのか分からないことが多いでしょう。

転職エージェントでは、企業の採用担当者の心に響く応募書類の書き方を徹底的に指導してくれます。あなたの経歴の中から、応募する企業や職種に合わせてアピールすべきポイントを抽出し、具体的な表現方法までアドバイスをもらえます。プロが添削した書類は、通過率が格段に向上します。

また、面接対策も非常に心強いサポートです。よくある質問への回答準備はもちろん、企業ごとの特徴や過去の質問傾向を踏まえた、より実践的な模擬面接を行ってくれます。自分では気づきにくい話し方の癖や、回答の矛盾点などを客観的に指摘してもらえるため、自信を持って本番に臨むことができます。

④ 面接日程の調整や年収交渉を代行してくれる

働きながら転職活動を行う場合、複数の企業との面接日程を調整するのは非常に手間がかかります。転職エージェントを利用すれば、面倒なスケジュール調整をすべて代行してくれます。あなたは提示された候補日から選ぶだけで良いため、本業に集中しながら効率的に転職活動を進めることができます。

さらに、内定後には自分では言い出しにくい給与や待遇の交渉を代行してくれるのも大きなメリットです。20代の場合、年収交渉の経験がないため、「どのくらいの金額を提示すれば良いのか分からない」「交渉して内定が取り消されたらどうしよう」と不安に感じる方がほとんどでしょう。

転職エージェントは、企業の給与テーブルや転職市場の相場を熟知しています。あなたのスキルや経験に見合った適正な年収を、企業側とプロとして交渉してくれます。結果として、個人で交渉するよりも高い年収で入社できるケースが多くあります。

⑤ 自分の市場価値を把握できる

「今の自分のスキルや経験は、転職市場でどれくらい評価されるのだろう？」これは、転職を考える誰もが抱く疑問です。

転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談することで、客観的な視点から見た自分の「市場価値」を把握することができます。紹介される求人の年収レンジやポジションを見ることで、自分の現在地がリアルに分かります。

たとえ今すぐ転職しなくても、自分の市場価値を知っておくことは、今後のキャリアプランを考える上で非常に重要です。現職での目標設定が明確になったり、身につけるべきスキルが見えてきたりと、キャリアに対する意識を高めるきっかけにもなります。

20代が転職エージェントを利用する際のデメリットと注意点

多くのメリットがある転職エージェントですが、利用する上で知っておくべきデメリットや注意点も存在します。これらを事前に理解しておくことで、トラブルを避け、エージェントをより効果的に活用できます。

担当者によってサポートの質に差がある

転職エージェントのサービス品質は、担当してくれるキャリアアドバイザー個人のスキルや経験、熱意に大きく依存します。これは、転職エージェントを利用する上での最大のデメリットと言えるかもしれません。

経験豊富で親身なアドバイザーに出会えれば、転職活動は非常にスムーズに進みますが、残念ながらそうでない場合もあります。

• 経験の浅い担当者: 的確なアドバイスがもらえなかったり、業界知識が乏しかったりする。
• 相性の悪い担当者: コミュニケーションがうまくいかず、自分の意図が伝わらない。
• 機械的な対応の担当者: テンプレート通りの対応しかせず、親身になってくれない。

もし「この担当者とは合わない」と感じた場合は、我慢せずに担当者の変更を申し出るか、他の転職エージェントの利用を検討しましょう。あなたのキャリアを左右する重要なパートナー選びですので、妥協は禁物です。

自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある

転職エージェントは、求職者が企業に入社することで利益を得るビジネスモデルです。そのため、一部の熱心なアドバイザーからは、頻繁に連絡が来たり、応募を急かされたりすることがあります。

特に「良い求人が出たので、すぐに返事をください」「早く決めないと他の人に取られますよ」といったプレッシャーを感じることもあるかもしれません。自分のペースでじっくり考えたい人にとっては、このスピード感が負担になる場合があります。

対策としては、初回の面談時に「自分のペースで進めたい」「転職時期は半年後を考えている」など、自分の希望を明確に伝えておくことが重要です。それでもペースが合わない場合は、担当者とのコミュニケーション方法を見直すか、他のエージェントを試してみましょう。

希望と異なる求人を紹介されることがある

キャリアアドバイザーに自分の希望を伝えたにもかかわらず、全く見当違いの求人を紹介されるケースも残念ながら存在します。これにはいくつかの理由が考えられます。

• アドバイザーの理解不足: あなたの希望やスキルを正しく理解できていない。
• ノルマ達成のため: アドバイザー自身の営業成績のために、とにかく紹介しやすい求人や、内定が出やすい求人を勧めてくる。
• 新たな可能性の提案: あなたが気づいていないキャリアの可能性を提示しようとして、あえて希望と少し違う求人を紹介している。（これはポジティブなケース）

もし希望と異なる求人ばかり紹介される場合は、なぜその求人を勧めるのか、その理由を具体的に聞いてみましょう。納得できる理由がなければ、改めて自分の希望条件を伝え直し、ミスマッチが続くようであれば、そのアドバイザーとの関係を見直すのが賢明です。

必ずしも求人を紹介してもらえるとは限らない

転職エージェントに登録すれば、誰でも必ず求人を紹介してもらえるわけではありません。あなたの経歴やスキル、希望条件によっては、エージェントが保有する求人の中にマッチするものがないと判断され、「紹介できる求人はありません」と断られてしまうことがあります。

特に、社会人経験が極端に短い、転職回数が多すぎる、専門性が高い一方で求人が少ない職種を希望している、といった場合に起こり得ます。

もし一社に断られても、落ち込む必要はありません。エージェントによって得意な領域や保有する求人は異なります。複数のエージェントに登録することで、どこか一社からは自分に合う求人を紹介してもらえる可能性が高まります。諦めずに、他のエージェントにもアプローチしてみましょう。

転職エージェントを最大限に活用するためのコツ

転職エージェントは、ただ登録して待っているだけではその価値を最大限に引き出せません。主体的に関わり、上手に「使いこなす」意識を持つことが、転職成功への鍵となります。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントは、必ず2〜3社に複数登録することを強くおすすめします。1社だけに絞ってしまうと、以下のようなリスクがあります。

• 担当者との相性が悪かった場合、逃げ場がなくなる。
• そのエージェントが保有する求人しか見ることができず、選択肢が狭まる。
• 1社だけの意見を鵜呑みにしてしまい、客観的な判断が難しくなる。

複数登録することで、これらのリスクを回避できます。

• 得られる求人の数を増やせる: 各エージェントは独自の非公開求人を持っているため、複数登録することで出会える求人の母数が増えます。
• 担当者を比較できる: 複数のアドバイザーと話すことで、誰が最も自分に合っているか、信頼できるかを客観的に判断できます。
• 多角的なアドバイスを得られる: 同じ経歴でも、アドバイザーによって評価や提案が異なることがあります。複数の意見を聞くことで、より納得感のあるキャリアプランを立てられます。

まずは大手総合型のエージェント（リクルートエージェントなど）を1社、そして自分の希望に合った特化型エージェント（ITならギークリーなど）や、サポートが手厚いエージェント（マイナビエージェントなど）を1〜2社、といった組み合わせで登録するのがおすすめです。

経歴やスキル、希望条件は正直に伝える

キャリアアドバイザーとの面談では、自分を良く見せようと経歴を盛ったり、不得意なことを隠したりしたくなるかもしれません。しかし、これは絶対に避けるべきです。

経歴やスキル、転職理由、希望条件（年収、勤務地、働き方など）、そして懸念点（退職理由がネガティブなど）は、すべて正直に伝えましょう。アドバイザーはあなたの情報を元に最適な求人を探し、企業に推薦します。情報が不正確だと、ミスマッチな求人を紹介されたり、選考の途中で嘘が発覚して信頼を失ったりする原因になります。

アドバイザーはあなたの味方です。ネガティブな情報であっても、それをどう伝えればポジティブに転換できるかを一緒に考えてくれます。誠実なコミュニケーションが、信頼関係を築き、最適なサポートを引き出す第一歩です。

推薦状の内容を確認させてもらう

転職エージェントは、企業にあなたを紹介する際に「推薦状（推薦文）」を作成します。ここには、面談で把握したあなたの強みや人柄、スキルなどが書かれており、選考結果に影響を与える重要な書類です。

多くの場合、この推薦状は求職者には公開されませんが、可能であれば「どのような内容で推薦していただけるか、事前に確認させてほしい」とお願いしてみましょう。これにより、自分のアピールポイントがアドバイザーに正しく伝わっているかを確認できますし、もし認識のズレがあれば修正を依頼できます。

必ずしも見せてもらえるとは限りませんが、熱意を伝えることで応じてくれるケースもあります。自分の評価が正しく伝わるように、主体的に関わっていく姿勢が大切です。

担当者と相性が合わない場合は変更を依頼する

前述の通り、担当者との相性は非常に重要です。もし「連絡が遅い」「高圧的に感じる」「希望を理解してくれない」といった不満を感じたら、我慢する必要はありません。

エージェントの公式サイトにある問い合わせフォームや、総合窓口の電話番号から、担当者の変更を依頼しましょう。その際、感情的にならず、「自分の希望する業界への知見がより深い方にお願いしたい」など、具体的な理由を添えるとスムーズです。

担当者の変更は、求職者の正当な権利です。遠慮することであなたの転職活動が停滞してしまう方が問題です。より良いサポートを受けるために、勇気を出して行動しましょう。

主体的に行動し、エージェント任せにしない

転職エージェントは強力なサポーターですが、転職活動の主役はあくまであなた自身です。エージェントにすべてを任せきりにする「受け身」の姿勢では、良い結果は得られません。

• レスポンスは迅速に: アドバイザーからの連絡には、できるだけ早く返信する。これにより、あなたの転職意欲が高いと判断され、優先的に良い求人を紹介してもらいやすくなります。
• 自分でも情報収集する: 転職サイトや企業の公式サイト、ニュースなどをチェックし、業界の動向や興味のある企業について自分でも調べましょう。
• フィードバックを求める: 紹介された求人が希望と違う場合は、「なぜ違うのか」を具体的にフィードバックする。面接に落ちた場合も、企業からの評価を詳しく教えてもらい、次の対策に活かしましょう。
• こまめに連絡を取る: 定期的に連絡を取り、活動状況や考えの変化を伝えることで、アドバイザーの記憶に残り、良い情報が入りやすくなります。

このような主体的な姿勢が、アドバイザーとの良好な関係を築き、転職エージェントの価値を最大限に引き出すための最も重要なコツです。

転職エージェントの利用の流れ【登録から内定までの7ステップ】

初めて転職エージェントを利用する方のために、登録から内定、入社までの一般的な流れを7つのステップで解説します。全体のプロセスを把握しておくことで、安心して転職活動を始められます。

① Webサイトから登録

まずは、利用したい転職エージェントの公式サイトにアクセスし、登録フォームに必要事項を入力します。氏名、連絡先、生年月日といった基本情報に加え、最終学歴や直近の職務経歴などを入力するのが一般的です。多くの場合、5〜10分程度で完了します。この時点では、詳細な職務経歴書の提出は求められないことが多いです。

② キャリアアドバイザーとの面談

登録後、数日以内にエージェントから連絡があり、キャリアアドバイザーとの面談の日程を調整します。面談は、エージェントのオフィスに訪問する対面形式のほか、最近では電話やオンライン（Zoomなど）で行われることが主流です。時間は60分〜90分程度が目安です。

この面談では、以下の内容についてヒアリングされます。

• これまでの経歴・スキルの棚卸し
• 転職を考えた理由、転職で実現したいこと
• 希望する業界、職種、年収、勤務地などの条件
• 今後のキャリアプラン

この面談が最も重要なステップです。正直に、そして具体的に自分の考えを伝えることで、その後の求人紹介の精度が大きく変わります。事前に職務経歴書を準備しておくと、話がスムーズに進みます。

③ 求人の紹介・応募

面談内容に基づき、キャリアアドバイザーがあなたにマッチすると判断した求人を紹介してくれます。その場でいくつか紹介されることもあれば、後日メールなどで送られてくることもあります。

紹介された求人の中に興味のあるものがあれば、応募の意思を伝えます。応募するかどうかの最終的な判断は、すべてあなた自身が行います。無理に応募を勧められても、納得できなければ断って問題ありません。応募を決めたら、アドバイザーが企業への推薦手続きを進めてくれます。

④ 応募書類の準備・添削

応募にあたり、履歴書と職務経歴書が必要になります。多くの場合、事前に作成したものをアドバイザーが確認し、企業ごとに最適化するための添削を行ってくれます。あなたの強みがより伝わるように、客観的な視点から具体的な改善案を提示してもらえます。アドバイスを元に書類をブラッシュアップし、完成させましょう。

⑤ 面接対策と面接本番

書類選考を通過すると、いよいよ面接です。アドバイザーは、面接日程の調整をすべて代行してくれます。そして、面接本番に向けて徹底的な対策を行ってくれます。

• 応募先企業の事業内容、社風、求める人物像の共有
• 過去の面接で聞かれた質問の傾向
• 想定される質問に対する回答の準備
• 模擬面接による実践的なトレーニング

こうした万全の準備をすることで、自信を持って面接に臨むことができます。面接後は、アドバイザーに結果を報告し、企業からのフィードバックをもらって次の面接に活かします。

⑥ 内定・条件交渉

最終面接を通過し、企業から内定の通知が出ると、アドバイザー経由で連絡が来ます。内定が出た後も、すぐに承諾する必要はありません。

アドバイザーは、企業から提示された労働条件（年収、役職、勤務地など）をあなたに伝え、承諾するかどうかを確認します。もし、給与など条件面で交渉したい点があれば、アドバイザーが代行して企業と交渉してくれます。交渉がまとまったら、正式に内定を承諾し、企業と雇用契約を結びます。

⑦ 入社準備・退職手続きのサポート

内定承諾後も、エージェントのサポートは続きます。円満に現在の会社を退職するための退職交渉のアドバイスや、退職願の書き方、引き継ぎの進め方など、スムーズな退職と入社に向けて最後までサポートしてくれます。入社日までの間に不安なことがあれば、いつでも相談可能です。

20代の転職エージェント利用に関するよくある質問

最後に、20代の方が転職エージェントを利用する際によく抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

転職エージェントの利用は本当に無料ですか？

はい、本当に無料です。 求職者は、登録から相談、内定、入社に至るまで、一切費用を支払う必要はありません。
転職エージェントは、求職者を紹介した企業から成功報酬として手数料を受け取るビジネスモデルで運営されています。そのため、求職者は安心して全てのサービスを無料で利用できます。

複数のエージェントに登録しても問題ありませんか？

全く問題ありません。むしろ、複数登録することが推奨されています。
複数のエージェントに登録することで、より多くの求人情報を得られたり、様々なアドバイザーの意見を聞けたりと、メリットが大きいです。一般的には、2〜3社程度に登録するのが良いとされています。ただし、同じ企業に複数のエージェントから重複して応募することはできないため、応募管理はアドバイザーと相談しながら慎重に行いましょう。

登録したら必ず転職しないといけませんか？

いいえ、その必要は全くありません。
転職エージェントは、あくまで転職活動をサポートするサービスです。相談した結果、「現職に留まる」という結論に至っても、何の問題もありません。キャリア相談や情報収集の目的で利用するだけでも大丈夫です。良い求人がなければ無理に転職する必要はないので、気軽に相談してみましょう。

社会人経験が浅くても利用できますか？

はい、利用できます。
第二新卒（社会人経験1〜3年）や、社会人経験1年未満の方を専門にサポートする転職エージェントも数多く存在します。例えば、マイナビエージェント、ウズキャリ、ハタラクティブなどは、若手層のサポートに非常に強いです。経歴に自信がなくても、ポテンシャルを評価してくれる企業を紹介してもらえるので、まずは相談してみることをおすすめします。

転職を考えている段階でも相談可能ですか？

はい、もちろん可能です。
「転職するかどうか迷っている」「自分の市場価値が知りたい」といった、具体的な転職意思が固まっていない段階での相談も大歓迎です。キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分のキャリアを見つめ直す良い機会になります。無理に転職を勧められることはないので、キャリアカウンセリングを受けるつもりで気軽に利用してみましょう。

地方在住でも利用できますか？

はい、利用できます。
多くの大手転職エージェントは全国に拠点を構えており、地方の求人も豊富に扱っています。また、近年は電話やオンラインでの面談が主流になっているため、どこに住んでいても都市部と同じ質の高いサポートを受けることが可能です。地方での転職や、Uターン・Iターン転職を考えている方も、安心して利用できます。

まとめ｜自分に合った転職エージェントを見つけて20代の転職を成功させよう

20代は、これからの長い職業人生の方向性を決定づける、キャリア形成において極めて重要な時期です。この大切な時期の転職活動を成功させるために、転職エージェントは非常に心強いパートナーとなります。

この記事では、20代におすすめの転職エージェント20選から、その選び方、活用法、メリット・デメリットまで、網羅的に解説してきました。

改めて、本記事の要点を振り返ります。

• 20代の転職にはエージェント利用が効果的: 非公開求人の紹介、プロによるキャリア相談、選考対策など、無料で受けられるサポートは計り知れない価値があります。
• エージェントは「総合型」と「特化型」がある: まずは大手総合型で市場感を掴み、希望が明確なら特化型を併用するのが王道です。
• 自分に合ったエージェント選びが重要: 状況や目的に合わせて、サポートの手厚さや20代向け求人の多さ、アドバイザーとの相性を見極めましょう。
• エージェントは「使いこなす」意識で: 複数登録を基本とし、主体的に行動することで、その価値を最大限に引き出せます。

転職活動は、時に孤独で不安な道のりです。しかし、信頼できるキャリアアドバイザーという伴走者がいれば、自信を持って前に進むことができます。

最終的にどの企業を選ぶか、どんなキャリアを歩むかを決めるのはあなた自身です。 転職エージェントを上手に活用し、豊富な情報と客観的なアドバイスを得ることで、より納得のいく、後悔のない選択ができるはずです。

まずはこの記事で紹介した中から、気になるエージェントに2〜3社登録し、最初の一歩を踏み出してみましょう。あなたの20代の転職が、輝かしい未来へと繋がることを心から願っています。